新たなラリーRR車両や輸入車が登場
また、今年は昨年以上に車種バラエティが広がったこともポイントだ。
昨年は眞貝知志のアバルト500ラリーR3TだけだったラリーRR車両だが、ライバルたちもいよいよ本格的に投入し始めた。まず、昨年JN5クラスシリーズ2位の関根正人がシトロエンDS3 R3 MAXで参戦。DS3は世界ラリー選手権(WRC)のWRC3というエントリーカテゴリーでワンメイクマシンとして使われており、日本で走行可能なラリーRR車両のなかでは最も戦闘力が高いと目されている。そんなDS3 R3に挑むのは、プジョー208 R2。ドライバーの柳澤宏至は、昨年市販車の208 GTiでクラス優勝を果たしている実力者だ。R3Tの1.6リッターターボに対して、R2は1.6リッターNAと非力な面は否めないが、シーケンシャルシフトなどを装備し、その戦闘力は一級品だ。 ラリーRR車両以外でも注目マシンが目白押しだ。TOYOTA GAZOO Racingが手がけた大倉聡のマシンは、昨年のJN5クラスチャンピオンマシンと同じ、トヨタ・ヴィッツGRMNターボ。軽量なヴィッツに1.5リッターターボエンジンを搭載し、国産車では最も戦闘力の高い1台だ。輸入車では、昨年MINIを投入した大橋逸夫が、今年はFFのMINIジョン・クーパー・ワークスでJN5クラスに挑戦。地元九州の牟田周平が、昨年柳澤がドライブしたプジョー208 GTiで参戦するなど、エントリー6台すべてが異車種というバラエティに富んだクラスになっている。