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全日本ラリー唐津:勝田範彦が開幕連覇記録を11に更新

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全日本ラリー開幕戦「ツール・ド・九州2016 in 唐津 Supported by Sammy」は4月10日(日)、競技最終日となるデイ2が行われ、初日トップの勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が逃げ切り、2006年以来続く開幕11連覇を達成した。

前日のデイ1と同じく好天に恵まれたデイ2は、2本の林道ステージを2回、唐津市出身でトヨタ2000GTをデザインした野崎さとる氏の名前が冠されたギャラリーステージの「SSS野崎さとる2000GT」を2回走行する6SS(27.24km)が設定された。

JN6クラスは、この日最初のSSとなるSS9で、初日トップの勝田がベストタイムをマーク。その後はSS10とそのリピートステージとなるSS13を鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)に、ショートステージのSS11と12を新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)にベストタイムを譲るものの、SS13でこの日2回目のベストタイムをマークし、初日からトップの座を一度も譲ることなく、開幕戦での連勝記録を11に伸ばした。
「2日目も順調に走ることができました。ラリー全体を振り返ると、とにかくタイヤが良くて安心して走ることができましたね。開幕戦の連勝という記録を気にせず、自分の走りに徹することができたのも、勝因だったと思います」と、ゴール後に語った勝田。石田とのコンビも2年目となり、盤石の構えで開幕戦を制した。

2位には、初日を終えた時点で10.9秒あった福永修/竹原静香(三菱ランサーエボリューションⅩ)との差をSS13で逆転した鎌田が入賞。「10.9秒差をひっくり返して2位に入賞できて良かったです。だんだんとクルマの方向性が見えて、タイムを出せる走るができるようになったのが大きいと思います。今回のような走りが他のラリーでもできたら、タイトル争いに加われると思います」と、自信を覗かせるコメントを残した。3位には、最終SSとなるSS14でミッショントラブルに見舞われながらも、最後まで走り切った福永が入賞した。

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JN5クラスは、オープニングのSS9からターボパイプが抜けるというトラブルに見舞われながらも、初日に築いた1分以上のマージンを活かし切った眞貝知志/安藤裕一(アバルト500ラリーR3T)が、優勝を飾った。「2日目は午前のセクションも午後のセクションもトラブルが発生してしまい、ほとんどNAの状態で走りましたが、なんとか逃げ切ることができてホッとしています。初日に最後まで気を緩めないで走ったことが、勝利につながりました」と眞貝。今シーズンは、イタリア国内選手権のローマ・ラリーにチャレンジするため、全日本はスポット参戦になるという。
2位争いは、この日3本のSSでベストタイムを奪った関根正人/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3 MAX)が、柳澤宏至/中原祥雅(プジョー208R2)を激しく追い詰めるものの、柳澤もベストタイムは1本のみながら好タイムを連発して応酬。最後は関根がSSのスタートで2度エンジンストールしてしまったことも重なり、柳澤が初日のリードを守り切り2位に入賞した。一方、3位でフィニッシュした関根は、タイヤの残り溝が規定値を超えてしまい、ゴール後に失格の判定を受けた。そのため、3位にはプジョー208GTiの牟田周平/加勢直毅が繰り上がり入賞する結果となった。

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JN4クラスは、初日トップの石川昌平/石川恭啓(トヨタ86)が、SS9で総合5番手のタイムをマークするなどこの日も好調をキープ。「2日目は、最初のループで2位に大差を付けることができたのが勝因だったと思います。自分でも、昨年と比べてレベルアップができたという実感があって、今回はそれを証明できたと思います」と自信を見せる石川。タイトル連覇に向け、好調なスタートを切った。2位には、「後半にペースが良くなってきたので、次に繋がると思います」という山口清司/島津雅彦(トヨタ86)が入賞。3位には、「タイヤを最後まで持たせようと意識したことが、逆に考えすぎてペースが落ちてしまった」という曽根崇仁/桝谷知彦(トヨタ86)が入賞した。

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