2017年のトヨタWRC復帰への準備を進めるTOYOTA GAZOO Racingのラリーチーム代表、トミ・マキネンが、2017年からのトヨタ・ヤリスWRCを駆るドライバーの有力な候補の一人として、ユホ・ハンニネンの名前を挙げたことを、wrc.comが報じた。
マキネンは5月11日、フィンランドのニュース番組YLEから取材を受けた際「来季は、トヨタは3人のドライバーを起用するが、その一人はユホ・ハンニネンになる可能性が高い」と語ったという。
YLEは報道の中で、マキネンはハンニネンがヒュンダイ・モータースポーツ時代に関わったi20 WRCの開発や、シュコダ・モータースポーツでの仕事ぶりに影響を受けたと伝えた。
現在34歳のハンニネンは、2010年にIRC、2011年にSWRCのタイトルを獲得した他、2010‐2012年はヨーロッパ選手権3連覇を果たしている実力者。2014年はヒュンダイからWRCにスポット参戦したが、2015年はフィンランドにフォード・フィエスタRSでプライベート参戦して6位に入ったのが唯一のWRC参戦。しかし、今年はここまでのWRC全戦でレッキに参加しており、先月からフィンランドで始まった2017年スペックのヤリスWRCのテストも、マキネンと共にドライバーを務めている。チームは今月下旬にはフランスでもテストを継続するとしている。
マキネンは2月に日本で開催されたTOYOTA GAZOO Racingのカンファレンスに来日しており、その際、RALLY PLUSの取材に対しても2017年は3人のドライバーを起用すると言及している。