WRC第6戦の舞台となるのは、地中海の島・サルディニアで行われるラリーイタリア。グラベル6連戦の3戦目となる。WRCのイタリア戦は、1928年に初めて開催された、ラリー・オブ・フラワーとして知られるサンレモで行われてきた。このラリーは1973年にWRCが創立した年から、カレンダーに組み込まれている。
開催地は2004年にサルディニアに移り、ミックス路面からオールグラベルイベントに変更。現在は、西海岸のアルゲーロが拠点となっている。高速でナローなステージにはサイドに草が茂り、ミスが許される余地は少ない。ルーズなサンディグラベルは地盤が固いため、1回目の走行で掃かれた後、2回目には深い轍ができる。さらに初夏の気温も重なり、選手権屈指のチャレンジングなイベントとなっている。■2016年のルート
今年は2015年以来、初めて新ステージ:テュラ、カステルサルド、テルグ‐オシロ、ササーリ‐アルジェンティラの4本が登場する。競技は木曜日夜、2kmのスーパーSSで開幕。金曜日は、ログドーロ地方、アングロナ地方に設定される4SSを2ループする。土曜日には、イベント最長となる計177.70kmのステージを設定。イベントのハイライトである44kmのモンティ・ラーノは2回走行する。最終日の日曜日はアルゲートの北部で、2SSを2ループ。この日のステージは計42.04kmのみとなる。
■ラリーデータ
開催日:2016年6月9-12日
本拠地:アルゲーロ
総走行距離: 1,290.55 km
総ステージ走行距離:324.60 km (SS比:25.15%)
総SS数:19
■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3
■歴史
1973年のWRC初年からカレンダー入り。1981年にはミシェル・ムートンが、女性として初めてのWRC勝利をイタリア戦で挙げている。
■注目ポイント
モンティ・ラーノに登場する豪快なミッキー・ジャンプ。文字通り、マシンが落ちていくような大ジャンプは、度胸が試される見せ場だ。