ヒュンダイ・モータースポーツは、フランスで開催中のパリ・モーターショーで、2017年規定のi20 WRCを発表した。
新型モデルは3ドアのi20がベース。2017年規定に合わせ、自由度の高まったエアロダイナミクスがデザインされている。プロトタイプマシンでのテストを重ね、ラリードイツ後には、来季のシートが確定しているダニ・ソルド、ヘイデン・パッドンもテスト走行を実施。この先もさらに改良を重ね、1月にモンテカルロで迎えるデビュー戦に備える。新規定ではパワーもアップし、380馬力に。ダウンフォースも増え、電子アクティブセンターディファレンシャルを搭載。ボディも、さらに長く、ワイドになる。このため、2017年のWRカーは、よりダイナミックで豪快な走りが期待される。なお、今回、ヒュンダイ・モータースポーツがパリで展示しているカラーリングは暫定バージョンで、最終版の発表は12月になるとしている。
チーム代表のミシェル・ナンダンは「2017年のWRC規定では、どのチームも白紙からマシンを作ることになるため、エンジニアリング面で非常にエキサイティングなチャレンジになっている」とコメント。
「この変更により、ワイドでよりパワフルなマシンが世界のステージで繰り広げるWRCのエンターテイメントのレベルは、格段に上がる。我々は、2年に渡るWRCフル参戦での経験を投入して、2016年よりもさらなる成功を目指す。2017年マシンは4月からテストを開始し、エンジンとパワートレーンの作業から入った。最近はサスペンション、ディファレンシャル、エアロ面についても精査している。今年の終わりには、シャシーとエンジンにも、さらに改良が加えられる。年末に2017年マシンの最終バージョンを発表するのを楽しみにしているよ」