2017年WRC開幕戦のラリーモンテカルロは19日、モナコのカジノ前広場で開幕を迎えた。この日はSS1と2のナイトステージふたつをこなし、競技車両はギャップへと戻るルート設定となっている。
競技車両は華やかにライトアップされたスタートランプを次々にスタート、21.25kmのSS1へと向かっていった。20時14分、SS1がスタート。先頭走者はフォード・フィエスタWRCを駆るセバスチャン・オジエだ。続いてヒュンダイi20クーペWRCのティエリー・ヌービル、ヒュンダイのヘイデン・パッドンがスタートを切る。オジエとヌービルは0.7秒差でヌービルに軍配。ところが、3番手走者のパッドンはステージ終盤、左コーナーで大きくはらみ土手にヒットし横転。コースを塞ぐ格好で横倒しとなり、トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラを含む後続車はスローダウンを余儀なくされ、ステージがキャンセルとなる波乱のスタートとなった。さらにこのアクシデントに巻き込まれた観客が意識不明となり、SS2からオフィシャルが救助に向かったためSS2のスタートが遅れる事態となった。
約20分の遅れで行われたSS2(25.49km)は上位陣に大きなクラッシュなどはなく、各車順調に走行。ここでもオジエを7.8秒上まわる好タイムをたたき出したヌービルがベストタイム、総合首位でラリー初日をまとめた。
注目のトヨタ勢はユホ・ハンニネンがSS3番手タイムをたたき出し、総合3番手に。総合2番手はオジエ、総合4番手はシトロエンC3 WRCのクリス・ミーク、総合5番手はMスポーツのフィエスタWRCを駆るオィット・タナック、総合6番手にDMACKタイヤのエルフィン・エバンスがつけている。総合7番手には今回シトロエンDS3 WRCでの出場となったクレイグ・ブリーン、総合8番手にはヒュンダイのダニ・ソルド、総合9番手にラトバラという順位となっている。10番手はシュコダ・ファビアR5のアンドレアス・ミケルセン。
ラリー2日目はSS3〜SS8の6ステージ。アルプスを舞台として熾烈な戦いが繰り広げられる。SS3は10:11(日本時間20日18:11)スタート予定。
WRCモンテカルロSS2終了後暫定リザルト
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20クーペWRC | 15:01.1 |
2 | セバスチャン・オジエ | フォード・フィエスタWRC | +7.8 |
3 | ユホ・ハンニネン | トヨタ・ヤリスWRC | +15.0 |
4 | クリス・ミーク | シトロエンC3 WRC | +15.8 |
5 | オット・タナク | フォード・フィエスタWRC | +19.4 |
6 | エルフィン・エバンス | フォード・フィエスタWRC | +21.0 |
7 | クレイグ・ブリーン | シトロエンDS3 WRC | +25.4 |
8 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20クーペWRC | +26.6 |
9 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | トヨタ・ヤリスWRC | +28.4 |
10 | アンドレアス・ミケルセン | シュコダ・ファビアR5 | +58.4 |