2017年WRC開幕戦のラリーモンテカルロは20日に2日目の競技が行われ、トヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手につけた。前日まで総合3位のユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)はSS5でコースオフし、この日の競技をリタイアした。
競技2日目は、サービスパークのあるギャップをスタートし、3本のSSをこなしてサービスパークへと戻るルートを、午前と午後の2ループ走行する設定。ラトバラのマシンは朝のパルクフェルメをスタートできず、チームのクルーがマシンを押してサービスに入れた。クルーの手によって問題は修復されたが、その影響で足まわりのセットアップを微調整する時間が足りず、午前中のループはサスペンションが路面と合わずに苦しい走行となった。それでもラトバラは終始安定したタイムを刻み、前日の9番手から総合4番手へと浮上することに成功した。
一方、前日3番手につける好走を見せたハンニネンは、この日も2本のステージを終えて3番手のポジションをキープしていたが、午前中最後のステージとなるSS5の11.8km地点でコースオフ。左フロントサスペンションを壊しリタイアを余儀なくされた。幸いマシンのダメージは軽く、サービスパークで修復して3日目の競技には再出走する見通しだ。
ヤリ-マティ・ラトバラ「僕らにとって非常に大切な一日だったし、できる限りの走りができた。マイナートラブルがいくつかあったが、今日を終えてまだここにいるし、自分たちの進捗にはとても満足している。コンディションがものすごく難しいので、とにかく道にとどまり切っただけでも、上出来だ。でも、マシンはどんどんよくなっている」
ユホ・ハンニネン
「SS5の下り、ブレーキポイントで小さなミスをして、氷の上でマシンのコントロールを失い、木に突っ込んでサスペンションを破損した。幸い、ダメージは大きくなかったので、明日は再スタートできる。素晴らしい仕事をしてくれたメカニックに感謝しているよ。明日も非常にトリッキーな一日になるので、特に的確なタイヤチョイスが重要になる」