ヒュンダイ・モータースポーツのヘイデン・パッドンが、イタリアラリー選手権のラリーサンレモ(3月31日‐4月1日)にヒュンダイi20 R5で参戦し、総合2位でフィニッシュを果たした。
パッドンは、WRCフィンランド戦で現役コ・ドライバーを引退するジョン・ケナードの後任となるセブ・マーシャルと、このサンレモで初めて実戦に挑んだ。パッドンがi20 R5で参戦するのは、これが5戦目になる。
かつてはWRC戦として開催されていたラリーサンレモだが、現在はイタリア選手権で最もチャレンジングなイベントとして有名だ。パッドンは、翌週に控えるWRCツール・ド・コルスに向けて、ターマック戦の準備参戦という目的も持っての参戦となっていたため、WRCのルールに合わせてレッキでは2回しか試走せずに臨んだ。
地元の強豪が揃う中、パッドンは最初のループを終えた時点で総合3位につけた。ヒュンダイ・モータースポーツのチームスタッフにとってもイベントの知識が限定的な中、最初のサービスではパッドンのドライビングスタイルと丘陵地のトリッキーなステージに合わせてi20 R5を調整した。その結果、このイベント最長の33kmステージではベストタイムを叩き出し、総合2位に浮上した。最終日の土曜日は、2位キープに専念したパッドンは、舗装での経験を重ねながら3位との差を広げていった。最終2本は雨が降り出し路面が濡れるなどさらにコンディションは難しくなったが、パッドンとマーシャルは巧みにペースノートを調整して対応し、2位フィニッシュを果たした。
「自分にとって、ラリーサンレモはとても楽しめるイベントだ。ステージの性格は素晴らしいし、チャレンジングなセクションも多いので油断できる隙もない」とパッドンはコメント。
「コルシカと似ている場所もあるので、頼もしいパフォーマンスでこのラリーを終えられたのは、来週のWRCフランス戦に向けていい準備になった。i20 R5はWRカーよりもパワーが少ないので、自分のドライビングラインやスタイルにより専念でき、イベントの間でも改善できた」