WRC第4戦フランス(ツール・ド・コルス)は、金曜日の競技初日を終えて、シトロエンのクリス・ミークが総合首位、2番手にはMスポーツのセバスチャン・オジエ、3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけている。
この日はアジャクシオをスタート、31.20kmと29.12kmのステージを2ループし、バスティアに移動して最終サービスを受けるという構成。昼のサービスの設定がないため、1日を通してマシンを労った走行が求められる。
最初のステージは31.20kmのSS1。ここでベストタイムをたたき出したのはシトロエンのミークだ。前戦メキシコで劇的な優勝を果たした勢いをそのままに、このステージ2番手のオジエに5.7秒の差をつける快走を披露した。ミークから遅れること11.0秒、SS3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービル。さらにMスポーツのオィット・タナック、ヒュンダイのダニ・ソルドが続き、トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラは22秒4差のSS7番手タイムであがった。ユホ・ハンニネンは橋の縁石にヒットしてステアリングアームを曲げてしまい、ここでデイリタイアとなった。続けて行われたSS2は、またしてもミークがベストタイム。オジエが3.2秒差でSS2番手に続き、ヌービル、タナック、ラトバラというオーダーとなった。1ループ目を終えた段階での上位陣の総合順位は、首位ミーク、2番手はオジエ、3番手にヌービル。以降、タナック、ソルド、シトロエンのクレイグ・ブリーンと続いている。
ラリーは昼のサービスを挟むことなく2回目のループへ。SS3のベストタイムはオジエ。2番手には0.8秒差でミーク、6.2秒差でヌービルと続く。総合4番手につけていたタナックはコースを外れディッチにスタック。脱出に手間取り7分のタイムロスを喫し、総合23番手にまでドロップしてしまう。これでソルドは総合4番手に浮上、ブリーンが総合5番手となった。ふたりの差はわずか1.5秒と接近している。
この日すべてのステージを終えて、総合首位はミーク、2番手オジエ、3番手にヌービル、そして4番手にブリーンという結果となった。トヨタの最上位はラトバラが総合6番手。ブリーンと総合5番手につけるソルドの差は1.4秒となっており、明日以降のバトルにも注目が集まる。
4月8日土曜日の競技2日目はSS5〜SS8の4SS。サービスパークのあるバスティア近郊の2ステージを走行し、昼サービスを実施。午後は同じステージを再走する。SS合計距離は131.92kmと、勝負の山場になると見られる。
WRCフランスSS4終了後暫定リザルト
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | クリス・ミーク | シトロエンC3 WRC | 1:16:32.1 |
2 | セバスチャン・オジエ | フォード・フィエスタWRC | +10.3 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20クーペWRC | +25.8 |
4 | クレイグ・ブリーン | シトロエンC3 WRC | +52.4 |
5 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20クーペWRC | +53.8 |
6 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | トヨタ・ヤリスWRC | +1:00.2 |
7 | ヘイデン・パッドン | ヒュンダイi20クーペWRC | +1:18.8 |
8 | ステファン・ルフェーブル | シトロエンC3 WRC | +2:07.6 |
9 | アンドレアス・ミケルセン | シュコダ・ファビアR5 | +2:57.3 |
10 | ステファン・サラザン | シュコダ・ファビアR5 | +3:17.8 |