WRCポルトガル事前情報:伝統の欧州グラベル戦は開催50回目 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCポルトガル事前情報:伝統の欧州グラベル戦は開催50回目

©CITROEN / @World

今季のWRCは、第6戦となるラリーポルトガルからヨーロッパのグラベル連戦が始まる。ポルト近郊のマトシンヨスを拠点とするラリーポルトガルは、1973年にWRCが創設された際にカレンダーに入っていた一戦。イベント自体の初開催は1967年に遡り、今年が開催50回目の節目となる。

今回のポルトガル戦は、今季初めての伝統的なグラベル戦。2015年から、開催地を北部に戻している。ラリー界でも、最もラリーへの情熱が熱いことで知られるエリアだ。ひときわ高い人気を誇るこのイベントには、伝説的なステージが登場。マシンが走行を重ねるごとに性格が変幻していく、テクニカルでトリッキーなステージを舞台に、スペクタクルな戦いが繰り広げられる。

このポルトガル戦では、今季初めて、シトロエン、ヒュンダイ、Mスポーツ、トヨタとすべてのマニュファクチャラーズ選手権チームがポイント対象の制限いっぱいとなる3台をエントリー。トヨタは、3台目のヤリスWRCを、フィンランドの若手、エサペッカ・ラッピに託す。

ラリーポルトガルは、WRC2の参戦必須イベントに指定されている一戦でもあり、木曜日夜にグイマラエスで迎えるスタートには圧巻の台数が出揃う。WRC3、2016年型WRカーで争うWRCトロフィーも加わり、今回のラリーポルトガルも激しい戦いになりそうだ。

木曜日の開幕スーパーSS、金曜日のブラガ・ストリートステージ(2回)、日曜日はSS13(ビエラ・ド・ミンホ)と、最終パワーステージ、5SSで生中継が予定されている。

■2017年のルート

FIA

2017年のルートにはいくつかの変更が行われているが、アイテナリーのほとんどは昨年通り。イベントは木曜日、世界遺産都市のグイマラエスで開幕し、ルーサダのラリークロスサーキットでスーパーSSが行われる。金曜日は北上して、スペインとの国境に近いおなじみのステージ(多少のレイアウト変更あり)を走行。この日は、新ステージのブラガ・ストリートステージ(1.9km)を2回走行して締めくくられる。土曜日にも新ステージの1本、カベセイラス・デ・バストが登場。アラマンテは37.55kmと、今大会の最長ステージだ。日曜日のハイライトとなるのは、おなじみファフェ。この伝統のステージには、何万人もの観客が集まり大いに盛り上がる。

■ラリーデータ

Hyundai Motorsport


開催日:2017年5月18‐21日
サービスパーク設置場所:ポルトガル、マトシンヨス
総走行距離: 1529.01km
総ステージ走行距離:349.17km (SS比:22.84%)
総SS数:19

■開催選手権
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