WRC第6戦ポルトガルは競技2日目を終えて、Mスポーツのオィット・タナックが総合首位にたっている。2番手には4.6秒差でヒュンダイのダニ・ソルド、3番手には5秒差でMスポーツのセバスチャン・オジエがつけている。
この日に走行するのはSS2〜SS9。北部に設けられた25km超のステージを含む3つのグラベルステージと、ブラガ市街地でのショートSSを2回ずつ走行する計8SS、148.32kmが設定され、ラリーリーダーが次々に変わる目まぐるしい展開となった。まず、オープニングのSS2でベストタイムをマークし、ラリーリーダーとなったのはヒュンダイのヘイデン・パッドン。しかし続くSS3ではトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラがベストタイムでこれを逆転し、総合首位に。続くSS4、ラトバラはSS7番手となり、総合首位の座はキープしたものの、このSSでベストタイムのクリス・ミーク(シトロエン)に0.5秒差と迫られてしまう。
白熱のバトルが期待されたのも束の間、SS4の再走ステージとなるSS7では大きな波乱が起きた。まずラトバラが横転、なんとかSSは走り切ったものの、大きくタイムを失い勝負権を手放してしまった。続いて総合3番手につけていたパッドンが電気系トラブルでタイムロス、総合5番手のミークはサスペンションを破損してデイリタイアを決めている。一方、このSSでベストタイムを獲得したソルドは、総合7番手から総合2番手に浮上してみせた。
タナックはその後も順調に走行を重ね、リーダーの座を守って2日目を終えた。安定して速いペースを刻めていることは、ここまで“ベストタイムなし”ということからも分かる。タナックの後方にはソルド、オジエが5秒以内の僅差で続き、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが11.1秒差の4番手、シトロエンのクレイグ・ブリーンが5番手、Mスポーツのエルフィン・エバンスが総合6番手となっている。トヨタのユホ・ハンニネンは総合7番手、今回初のWRカードライブとなるエサペッカ・ラッピは総合8番手で明日以降の浮上を目指す。
競技3日目はSS10〜15の6SS、154.56km。SS12/15のアマランテは今大会最長の37.55kmとなる。オープニングのSS10は日本時間20日(土)17:08にスタートする。
WRCポルトガルSS9終了後暫定リザルト
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | オット・タナク | フォード・フィエスタWRC | 1:37:18.5 |
2 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20クーペWRC | +4.6 |
3 | セバスチャン・オジエ | フォード・フィエスタWRC | +5.0 |
4 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20クーペWRC | +11.1 |
5 | クレイグ・ブリーン | シトロエンC3 WRC | +12.9 |
6 | エルフィン・エバンス | フォード・フィエスタWRC | +18.3 |
7 | ユホ・ハンニネン | トヨタ・ヤリスWRC | +52.0 |
8 | エサペッカ・ラッピ | トヨタ・ヤリスWRC | +1:12.3 |
9 | アンドレアス・ミケルセン | シュコダ・ファビアR5 | +3:17.8 |
10 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタWRC | +3:50.0 |
13 | ヤリ‐マティ・ラトバラ | トヨタ・ヤリスWRC | +4:51.2 |