ラリーポーランド、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント。天気に翻弄された一日、選手権リーダーのオジエは度重なるパンクに見舞われて順位を上げきることができず、ポイント獲得のチャンスを残していることにしか好素材を見いだすことができなかった。
*()内は総合順位の前日比
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
ティエリー・ヌービル/総合首位(=)
「いろいろな面で、緊張感のある一日だった。午前のループは手堅い内容になり、上位は面白い僅差のバトルになった。最初のステージではリードを失ったが、SS14でビッグプッシュをかけて取り戻した。今日の始まりと同じだけのリードでこのループを終えたから、ほとんど変化のないループだったよ。絶対にあきらめないと決意していたので、できる時にはハードにプッシュして、午後はステージウインで滑り出した。残念ながらSS16で左リアをパンクしかなりタイムロスしてしまった。オットも自分のトラブルに手こずっていたので、その間にロスした分を取り戻さなくてはならなかった。今日のラスト2本のステージでは、自分たちの走行時間に雨が強く降り始めたので苦戦した。本当にアンラッキーだった。幸い、それでもベストタイムをマークして、リードを取り戻した。あまりタイム差がないので、日曜日も気を緩めることはできない。優勝争いの行方は全く分からないし、オットが狙ってくるのは間違いない」
ヘイデン・パッドン/総合3位(↑)
「今日は、特に午前はかなりコンディションがよくなったので、まともに走れるようになったし、自信を持って挑むことができた。SS13でステージウインを獲得して、前後との差が開いていたので、4位をキープすることに専念した。選手権のためにも、とても重要だからね。午後はさらにステージウインを重ねて、ヤリ‐マティのトラブルもあって総合3位に上がった。彼のことは残念だったが、ここでポディウムのチャンスが出てきたことはうれしい。予想外だったが、ウェルカムなリザルトだよ」
ダニ・ソルド/総合5位(↑)
「ステージコンディションがよくなってきたので、本来の走りができるようになってきた。全開でプッシュできたステージもあった。オジエとの接戦は、とても楽しい。最後の2本は、あまりよくなかった。SS17のヘアピンで大きなミスをしてタイムをロスし、SS18ではパンクに見舞われた。ステージの終盤だったので、ラッキーだった。日曜日も、まだ先は長い」
[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタWRC
オィット・タナック/総合2位(=)
「たくさんのことが起こり、興味深い一日だったから、上位での接戦に留まることができてよかった。午後はリアのウィングをなくし、本当にタフだった。新型マシンはエアロの効果が高いので、この差は大きい。その最大のパーツを失ったんだから、簡単じゃないよ! できる限りベストを尽くし、セッティングを変えながらドライブしやすいように調整した。この上なく難しかったが、ティエリーにもトラブルがあったので、バトルは続いた。この週末は、彼もとてもいい走りをしているので、戦い続けなくてはならない。明日は、とてもエキサイティングな一日になりそうだ。天気によっても、流れが変わりそうだしね」
セバスチャン・オジエ/総合4位(=)
「簡単な一日じゃなかった。色々な事に対応しなくてはならなかったが、一日を終えてこの順位にいられて、うれしいよ。選手権のために重要なポイントを獲得できるチャンスが残っている事が、何より重要だ」
エルフィン・エバンス/総合9位(↑)
「完璧な一日ではなかったが、確実によくなっている。コンディションがドライになったので、自分たちもよくなった。明日はまたウエットになりそうなので、また難しい一日になりそうだ。とにかくクリーンに走って、次回のためにノートを完璧にする事に集中する」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合10位(↑)
「今日はいい一日になったと思う。C3 WRCでの、自分としてのベストの一日だった。適切なペース、セッティングを見つけるのは難しかったが、全て順調に進んでリスクを負わずにプッシュすることができた。順位を上げるわずかなチャンスでも活かすことに集中していく。まだ4SS残っているからね!」
ステファン・ルフェーブル/総合7位(↑)
「今日のパフォーマンスには満足している。最初のステージから、このコンディションでもマシンは速かった。もちろん、改善を目指しての作業は続けていった。2ループ目では、轍でパンクするリスクを負いたくなかったので、少し抑え気味に行った」
クレイグ・ブリーン/総合13位(↑)
「今日は、C3 WRCがかなりドライブしやすくなったと感じた。ステージを走る毎に自信を高めることができた。走行順が最初だったので、状況は簡単ではなかった。グリップ変化に対応しなくてはならず、ミスもあった。この週末での経験が、フィンランドで役立てばいいと思う」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
ユホ・ハンニネン/総合11位(↓)
「かなりストレスの溜まる一日になったが、重要なのはまだラリーに残っている事。もちろんチームメイトがトラブルに遭ったので、これで自分たちがフィニッシュしてポイントを獲得することが重要になった。ターボトラブルを抱えながらのドライブだったので、エンジン回転を高くキープしなくてはならなかったが、どうすればいいのかは理解しているのでOKだ。午後はよかったが、スローパンクがありタイムをロスした。終盤のステージでは轍がかなり深くなって、本当に手こずった。明日はよくなってくれることを期待する」
ヤリ‐マティ・ラトバラ/SS16でデイリタイア
「デイリタイアしなくてはならず、本当に残念だ。SS16で、テクニカルトラブルでストップしなくてはならなかった。そこまでは、マシンのフィーリングはよかった。貴重なポイントを獲得するチャンスを逃してしまった。いま出来ることは、戦いに戻る事。僕らは決してあきらめないし、明日再スタートすることを楽しみにしている」