ティエリー・ヌービルに11ポイント差のドライバーズ選手権リーダーとしてWRCフィンランドをスタートした、セバスチャン・オジエ。金曜日のSS4では、序盤に抱えたサスペンションダメージから起因して、フォード・フィエスタWRCをクラッシュ。ここでデイリタイアとなった。
オジエとコ・ドライバーのジュリアン・イングラシアにケガはなかったが、クラッシュの衝撃でイングラシアはその後も体調が優れないという。土曜日にラリー2で再スタートするかどうかは、土曜日朝のイングラシアの体調を見て決めることになりそうだ。
「今は、様子を見るしかない。ジュリアンが、クラッシュで揺さぶられて気分が優れないんだ」とオジエは説明する。
「病院で検査を受けて異常は見つからなかったが、今でもジュリアンの気分は万全ではない。だから、彼の体調を見て決めてもらいたいと思っている。彼は大丈夫。特別なことはなく、少しめまいがする程度だと思う」
もし、イングラシアの体調が回復しなかった場合、パルクフェルメから一度再スタートして、サービスに入らずに再びリタイアすることになると見られる。そうすれば、日曜日に再スタートする可能性を残し、パワーステージでボーナスポイントを狙えるからだ。
数あるジャンプで有名なフィンランド戦。ひとつのジャンプで着地の衝撃が強過ぎたことで、オジエのリアサスペンションがダメージを負い、フィエスタのハンドリングに影響が出てしまった。ふたつのことは、同じステージで起きていた。
「あのコーナーに入った時、わずかにブレーキが遅れた。遅過ぎた訳でもないのだが、そのわずかな遅れとダンパーが破損していたことが重なり、リアのコントロールを失った」とオジエはアクシデントの状況を説明する。
「木にヒットした時に、サイドからかなりの衝撃を受け、それでゲームオーバーだ」