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オストベルグ、WRCドイツのエントリーをキャンセル

©ERC / Gregory Lenormand / DPPI

マッズ・オストベルグのアダプタ・ワールドラリーチームは、ERCポーランドでフォード・フィエスタR5に発生したトラブルを理由に、WRCドイツのエントリーを取り消した。同じフィエスタR5を、WRCドイツでも使用予定だったためだ。

チームのリリースによると、ERCポーランドではマッズ・オストベルグは序盤リードしていたが、あるステージの高速区間で、予兆なしにパワーステアリングが不調となる危険な場面に遭遇した。チームは、ステアリングトラブルを解決することができず、オストベルグはこのラリーからのリタイアを余儀なくされた。
「超高速コーナーに入る時に突然トラブルが発生したので、怖かった。パワーアシストがないステアリングは、ほとんどロックしたような状態で、時速180km近いコーナーで、マシンと格闘しながら対応した。トラブルを直すことはできず、結局リタイアするしかなかった」とオストベルグ。

このポーランドで、オストベルグはベストタイムを何度もマークしていたが、チームは技術的な問題を解決することができず、リタイアを決断した。これがそのまま、WRCドイツのエントリーを取り消した理由となった。アダプタのチームスタッフは次のようにコメントしている。
「僕らのR5マシンは旧型なんだ。いまWRC2で走っている最新仕様の2世代前のモデルだ。機械的な部分をアップデートすることはできるが、ソフトウェアの問題が出てしまい、短期間では変更することができない。アップデートを行わない限りは、このトラブルが100%再発しないようにすることはできない。そのためドイツに参戦しないことを選んだ」と説明する。

「マッズは新しいコ・ドライバーを探している最中で、ラリードイツもその一環だった。ラリーフィンランドではトルステイン・エリクセンがコ・ドライバーを務め、ポーランドではパトリック・バースと組んだ。ドイツでは、スウェーデンのエミル・アクセルソンが隣に座る予定だった」
(Martin Holmes)



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