2022年、2023年と世界ラリーレイド選手権(W2RC)を連覇したナッサー・アル‐アティヤが、2024年シーズンはプロドライブから参戦することが発表された。コ・ドライバーのマシュー・ボーメルとともに、2024年シーズンの開幕戦となる2024年1月のダカールラリーに、プロドライブ・ハンターT1+で参戦することに集中していく。アル‐アティヤのダカール参戦は、これが6度目となる。
ふたりは、プロドライブが走らせる「ナッサー・レーシング」からの参戦となる。プロドライブは、バーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)のチーム運営も担っており、同チームからはセバスチャン・ローブ、ファビアン・ルルカンが参戦している。2024年のダカールラリーには、ブラジルのXラリー、中国のユンシャンから、さらに5台のプロドライブ・ハンターが参戦。ダカールでのプロドライブのビバークには、合計7台が並ぶことになる。
ダカール向けの準備参戦としてアル‐アティヤは、10月26日〜28日に開催されるバハ・ポルタレグレ500、11月10日〜12日に開催されるドバイ・インターナショナル・バハに参戦し、ハンターの経験を積む。
2024年は心機一転してラリーレイドの参戦に臨むアル‐アティヤは「プロドライブに加入することは、とても特別な気分。この3年間、このチームがハンターで懸命に取り組んでいる様子を見てきた。マシューと一緒にプロドライブに加入することになり、とてもうれしい。このスポーツの中でも最も強いチームのひとつだと思う。長年、3つのマニュファクチャラーでラリーレイドを制してきたが、4つめのマシンで勝つことが大きな目標。それを達成することを楽しみにしている」
プロドライブのチェアマン、デイビッド・リチャーズは「現W2RCチャンピオンのナッサーとマシューが、2024年シーズンはプロドライブからハンターをドライブするのは、素晴らしいニュース」と喜びを見せる。
「1月のダカールに向けて必死に作業を進めているので、ふたりと緊密に取り組んでいくことを楽しみにしている。ナッサーの成功は言うまでもなく、実に多くの選手権でタイトルを獲得しているので、ふたりがハンターで頼もしいパフォーマンスを見せてくれると確信している」