今年2月に三菱自動車は2010年ダカールラリーでのワークス活動の終了を発表したが、2010年1月1日にスタートが切られるダカールラリーに、フランスのJMBストラダーレから5台のレーシングランサーが参戦することが明らかになった。
レーシングランサーは、三菱自動車が2009年のダカールラリーのために開発したディーゼルターボエンジン搭載のT1仕様クロスカントリーラリーカー。パジェロの後継機として09年ダカールラリーに挑戦した。
その後、2月に三菱がダカールラリーでのワークス活動を終了、レーシングランサーもその役目を終えたかと思われたが、今回フランスで新たに作られたチーム、JMBストラダーレがマシン5台を購入。その監督として、かつて篠塚健次郎のコ・ドライバーを務め、2001年から三菱ワークスチームの監督を務めたドミニク・セリエスが就任する。
ドライバーは、今回マシンと設備を購入したニコラス・ミスリンをはじめ、ミゲル・バルボサ、ギレーム・スピネリ、オルランド・テラノバ、そしてカルロス・スーザが乗り込む。
今回JMBストラダーレが走らせるレーシングランサーは、エンジンをディーゼルターボからガソリンエンジンに換装して臨むという。「ディーゼルのパフォーマンスを最大限発揮するにはコストがかかってしまうんだ。我々はたくさんの障害がある難しいステージの中で、自分たちの実力を見極めなければならないが、今回はトップ10フィニッシュできる実力のあるマシンが20台はいるだろうね」とミスリンは語っている。
ダカールラリーは2010年も南米アルゼンチン/チリを舞台に行われる予定で、1月1日がスタート。フォルクスワーゲンがワークスチームをエントリーさせている。また、日本からはトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーなどが参戦する。