トヨタのエルフィン・エバンスは、チームメイトのWRC王者、カッレ・ロバンペラの強さを賞賛する一方で、その実力に立ち向かえると信じて、2024年シーズンを迎える構えだ。
カレンダー初開催となったWRC前戦のセントラルヨーロピアンラリー(ターマック)では、タイトルにわずかな可能性を残していたものの、痛恨のクラッシュ。これで、ロバンペラのWRCタイトル連覇が確定した。このセントラルヨーロピアンでは、ティエリー・ヌービルがイベント初代王者となり、ポイント争いではエバンスに7ポイント差まで迫って、11月16日〜19日に開催される最終戦ラリージャパン(ターマック)を迎える。この最終戦では、ランキング2位争いにも注目が集まりそうだ。
「ロバンペラを抑えてタイトルを獲るのはかなり難しいとは分かっていたが、いま思えば、無理をしない方が良かったのかもしれない」とエバンスはセントラルヨーロピアンを振り返った。
「それでも挑むしかなかった。そうでなければ、戦っている意味がない。絶対に勝てないというドライバーはいないと思うが、彼の素晴らしさや、どれだけ勝つのが難しい相手であるかということに疑いはない。カッレには天賦の才能があり、ステアリングを握るものすべてを鮮やかに操る。自分たちは少なくとも近づくことはできたが、この先何年も彼が強敵になることは間違いない。自分たちは、とにかくハードに挑みプッシュを続けるしかない。それが簡単にできることではないとしても、少なくとも彼に勝つことに挑むことはできると信じるしかない」
ラリージャパンに先駆けてエバンスは、11月11日(土)に東京のシティサーキット東京ベイで開催されるファンミーティングに参加する予定だ。(イベント参加への応募は締め切りずみ)
(Graham Lister)