最終戦を待たずに2023年のWRC2タイトル奪還が確定したアンドレアス・ミケルセンだが、2024年にWRCのトップカテゴリーに復帰するという望みにはこだわっていないようだ。
フォルクスワーゲン、ヒョンデでワークスドライバーを歴任してきたミケルセンだが、ここ数年はWRC2での参戦が続いている。今季は、前戦セントラルヨーロピアンで金曜日にクラッシュを喫しクラス25位でのフィニッシュとなったものの、選手権ライバルがポイント獲得を逃したことから、ここでタイトル獲得が決まった。
トクスポーツのチームメイト、ガス・グリーンスミスの不運により、2021年以来となるWRC2の栄冠を獲得したミケルセンは、現在34歳。今回のWRC2タイトル獲得が来季のラリー1のシートにつながるとは、考えていないようだ。
「自分のパートナーと腰を据えて戦おうと思う。もちろん、その中でシュコダはとても重要なパートナー。彼らには、来年はトヨタのラリー2が参入してくるので、シュコダには速くて信頼できるドライバーが必要になると話している」とミケルセン。
「もちろん、常にラリー1のチームと連絡は取っているよ。今回のタイトルは多少は効果はあるかもしれないが、ドライバーの契約はまとまりつつあるので、どうなるかは様子を見なくてはならない。今のところは、これといったニュースはないよ」
参戦7戦中、ベスト6戦のポイント合計で争われる今季のWRC2、ミケルセンは、最終戦ラリージャパンが今季7戦目。開幕直前の15日(水)には、豊田市駅東口まちなか広場で開催される直前イベント「ENJOY! Rally Fan Meeting in Toyota City」にも参加が発表されている。
(Graham Lister)