4日、シトロエン・レーシングとレッドブルが、2010年にキミ・ライコネンをジュニアチームからWRCに参戦させることを正式に発表した。
2008年に提携し、2008年と2009年にセバスチャン・ローブとダニエル・エレナによってワールドタイトル獲得という成果を挙げたシトロエン・レーシングとレッドブルが、来季は元F1ワールドチャンピオンのキミ・ライコネンをセカンドチームで走らせることになった。
シトロエン・トタル・ワールドラリーチームは、ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・ローブとダニ・ソルドにより、レッドブル&シトロエンカラーの2台のC4 WRCを走らせる。さらに両者は契約を拡大し、シトロエン・ジュニアチームで2台のレッドブル&シトロエンカラーのC4 WRCをラリー・ニュージーランドを除く12戦にエントリー、ドライバーとしてライコネンとセバスチャン・オジエを起用した。ライコネンのコ・ドライバーはカイ・リンドストロームが務める。
以前からラリー参戦への関心が強かったライコネンは、新たなチャレンジを前に、今から興奮を感じているという。
「僕は以前からラリーに出場したいという気持ちを持っていた。特に、自分のキャリアのどこかの時点でWRCに参戦したいと思っていた。レッドブルのおかげで、シトロエンC4という、シリーズで最高のマシンに乗るチャンスを手にすることができた。これは新たな、そしてとてもワクワクするチャレンジだ。現時点では契約期間は1年で、その後のことは状況を見て決めることになる。マシンをテストし、最初のラリーに臨むのを楽しみにしている」
シトロエン・レーシングディレクターのオリビエ・ケネルは、ライコネンが彼のチームを選んでくれたことに大きな喜びを感じると述べた。
「レッドブルの強いやる気とエネルギーは、シトロエンの勝利を求める強い気持ちと完璧にフィットしている。我々はセバスチャンとダニが、2010年にワールドタイトルを防衛してくれるものと期待している。さらに、今年非常に素晴らしいポテンシャルを見せたセバスチャン・オジエとの契約を延長する。最後になったが、キミ・ライコネンを我々の元に迎えることになり、計り知れないほどの喜びを感じている。彼がシトロエンを選択してくれたことを非常に誇りに思う」
「今回この4人のクルーを発表したが、今後数週間のうちに他のプログラムについて発表を行いたいと考えている」
ライコネンは今季末でフェラーリから放出された後、マクラーレンへの移籍がウワサされたものの、金銭面で折り合わず、交渉は決裂、F1を1年休みむことを発表していた。ライコネンは2011年にはF1に復帰する可能性を示唆しており、来年はレッドブルと共にWRCに参戦し、翌年にレッドブル・レーシングでF1に復帰するのではないかとウワサされている。