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WRCジャパン:豊田スタジアムのSS1はヒョンデのティエリー・ヌービルが制する。勝田は5番手

©Naoki Kobayashi

2023年WRC第13戦ラリージャパンのSS1は、新設された豊田スタジアムのスーパーSSが舞台となる。コースは立体交差のジャンプとタイトコーナーが組み合わされた2台同時走行のステージ。これを2周してタイムを競う格好だ。心配された雨は降らず、ドライコンディションのもとで多くの観客が接戦を楽しんだ。

スタートセレモニーは全車がコース上に並べられ、レースのグリッドウォークのようにそれぞれの選手にインタビューをしていくかたちで進行。その後、いったんすべての車両が退出して、あらためてステージがスタートした。

序盤は日本勢上位のドライバーが登場し、WRC2勢を経て対戦カードはいよいよラリー1勢へ。最初にコースインしたのはMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモー。台数の関係からシュコダ・ファビアRSラリー2を駆るアンドレアス・ミケルセンとともに走り、フルモーは1分52秒1というラリー1車両のベンチマークとなるタイムを刻んだ。続いてはトヨタのエルフィン・エバンスとヒョンデのダニ・ソルドが対戦。その後ヒョンデのエサペッカ・ラッピがマークした暫定ベストタイムを、同じくヒョンデのヌービルが塗り替えて一番時計を確定した。

上位陣の対決カードと結果は以下のとおり。上段が右コース、下段が左コースでのスタート。

<スーパーSS 対戦成績 SS1>
○アドリアン・フルモー(フォード) 1:52.1
●アンドレアス・ミケルセン(シュコダ) 1:54.2

●エルフィン・エバンス(トヨタ) 1:52.5
○ダニ・ソルド(ヒョンデ) 1:49.4

●セバスチャン・オジエ(トヨタ) 1:52.3
○エサペッカ・ラッピ(ヒョンデ) 1:48.3

●勝田貴元(トヨタ) 1:50.7
○オィット・タナック(フォード) 1:49.0

●カッレ・ロバンペラ(トヨタ) 1:51.6
○ティエリー・ヌービル(ヒョンデ) 1:47.6

この結果、上位2台をヒョンデ勢が占め、3番手にタナック、4番手にソルド、5番手にトヨタ勢最上位の勝田が続いた。

競技2日目はSS2〜SS8の7SS、SS走行距離は133.26km。豊田スタジアムを拠点に豊田市東部および設楽町のワインディングロードが舞台となる。SS2/5の伊勢神トンネル(23.67km)、SS3/6の稲武ダム(19.38km)、SS4/7の設楽町(22.53km)の3カ所を昼サービスを挟んで2度走行し、19時35分のSS8 豊田スタジアムSSS(2.10km)が締めくくりとなる。ラリーを通じて最長の1日となるほか、16日(木)の夜から17日(金)午前中にかけて雨が予想されている。多くの選手が滑りやすい落ち葉を警戒しており、サバイバルラリーとなる可能性も高そうだ。

選手たちは早朝の5時49分にサービスを出発し、給油をしたのちSSへと向かっていく。オープニングのSS2は、11月17日の7時4分スタート。

WRCジャパン SS1後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 1:47.6
2. E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) +0.7
3. O.タナック(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1.4
4. D.ソルド(ヒョンデi20Nラリー1) +1.8
5. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3.1
6. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +4.0
7. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +4.5
8. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +4.7
9. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +4.9
10. N.グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +5.3

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