来シーズンの1年間、F1を休養するキミ・ライコネン。一方で、2010年のWRC全13戦でC4 WRCをドライブする契約を結ぶ準備が進められているという。
現時点でなんらかの契約が交わされているわけではないが、情報筋がwrc.comに語ったところによれば、正式な契約発表の前に詳細を詰める必要があったのだという。
ライコネンのWRCへの出走経験は2009年のラリーフィンランドのみ。しかし彼はアバルト・グランデプントS2000でチームメイトのアントン・アレンを時折上まわるなど非常に印象的な走りを見せた。デイ2最終のSS19で派手なコースアウトを喫しリタイアしたものの、ライコネンのグラベルでのドライビングは関係者からも高い評価を得ている。
現在、シトロエンワークスチームのスポンサーであるレッドブルは、ライコネンのパーソナルスポンサーでもある。もしライコネンが2010年のWRCで走ることになった場合、そのバックアップを担っていることは想像に難くない。
このウワサについて同郷のミッコ・ヒルボネンは「ライコネンのWRC参戦はもちろん歓迎するさ! 今年のラリーフィンランドではとてもハードに攻めていたし、それまでのラリーで経験も重ねている。ただ、本格的なWRカーでのドライブはS2000マシンとはまったく異なるものだけどね」とコメント。
もしライコネンのWRC参戦が実現すれば、当然、9月に開催される予定のラリージャパンのために来日することが予想される。ひょっとしたらススキノで大暴れするライコネンが見られるかもしれない。