シトロエンが2024年のWRC2ラインナップを発表、ニコライ・グリアジンがC3にスイッチ – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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シトロエンが2024年のWRC2ラインナップを発表、ニコライ・グリアジンがC3にスイッチ

©CITROEN RACING

シトロエン・レーシングは、DGスポーツとの共同で2024年のWRC2に参戦するワークスドライバーのラインナップを発表。ヨアン・ロッセルが継続、新たに昨年までトクスポーツからシュコダ・ファビアRSラリー2で参戦していたニコライ・グリアジンが加わった。WRCで25年に及ぶ活動の歴史を誇るシトロエン・レーシングは、ステランティス・モータースポーツとともに2024年も輝き続けるために、新しいチャレンジを模索しながら、これまで培ったスキルを活かしてドライバーたちに最高のマシンを提供するとしている。

ステランティス・モータースポーツのカスタマーレーシングプログラムでスキルを積んだロッセルは、2021年にC3ラリー2でWRC3タイトルを獲得。今年は、激戦区のWRC2で、ラリーモンテカルロとクロアチアで部門優勝をマーク。シリーズ3位に入った。来年もタイトル争いに集中する。

2024年、初めてC3ラリー2をドライブすることになったグリアジンは、若手ながら2019年からWRC2参戦を続けるなど豊富な経験を誇り、路面を問わずに見事なパフォーマンスを発揮している。2023年はシリーズ4位に入り、新シーズンはC3ラリー2で再びトップ争いを目指す。

シトロエン・レーシングは、2024年はアップデート版のC3ラリー2を世界各国のカスタマーに継続的に供給していくとしている。テクニシャン陣は、シーズンを通してステージでマシンの能力を最大限に引き出すために、カスタマーと緊密に連携しサポートやアドバイスを行うとしている。

ステランティス・モータースポーツのカスタマーレーシングスポーティングディレクター、ディディエ・クレメンは「ニコライ・グリアジンとコンスタンティン・アレクサンドロフが我々のチームからWRC2に参戦することになり、心からワクワクしている。このクルーの才能と経験は誰もが認めるところだ」と語る。
「また、ジュニアカテゴリー時代からステランティス・モータースポーツで経験を積んできたヨアン・ロッセルにも、期待をかけている。この才能あふれる2クルーは来季、2024年のWRC活動でシトロエン・レーシングの代表としての任務を務めるベルギーのDGスポーツと活動していく。彼らとのプログラムは来週末からすでに始まり、ラリーモンテカルロの準備のために南フランスのラリーデュドゥボルイに参戦する」

シトロエン・レーシングのワークスドライバーとしてWRC2部門参戦が決まったグリアジンは「C3ラリー2ファミリーに加わることは、自分のキャリアにとって新しい章の始まり。素晴らしいチームで自分の周辺の環境が恵まれていることは、とても重要なこと。2024年がどんなシーズンになるのか、本当に興味深いよ」と語る。

CITROEN RACING

「すでにマシンのテストを行っており、ターマックではすごくいいフィーリングを得た。マシンは自分にとってはドライブしやすく、自分のドライビングスタイルに合っていることは疑いがない。グラベルも感触はいいので、自分のスタイルに合ったベストのセッティングを見つけるために、もう少しテストが必要なだけ。全体的なフィーリングもすごくいいよ。このマシンでテストをしていた時はすごく楽しかったので、シーズンの開幕が待ち切れない。目標はもちろん、すべてのラリーで勝つこと。シトロエン・レーシングのみんなと、彼らの専門知識を共有できるのは素晴らしいことだ。2024年は、賢明に戦略的に戦わなくてはならないと考えている。そしていつもどおり自分の役目を果たす。もちろん、ドライビングを楽しむことが一番重要だ!」

WRC2部門のシトロエン使いとして定着したロッセルは「ステランティス・グループが自分に示してくれた信頼に、あらためて誇りを感じている。彼らのマシンをドライブするのは、来年で10年目だよ!」とコメント。

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「忠誠心と一貫性は、自分にとって非常に重要なこと。だから、2019年からドライブしているシトロエンでの活動を続けることは、実に論理的なんだ。2024年シーズンも非常に厳しい戦いになると思うが、チームがニコライを迎えることは有益になる。彼はたくさんのラリーを戦ってきているし、どんな路面でもマシンの開発において貢献してくれることを期待している。彼のような走行経験の多い人材を必要としている。一緒に戦い、優勝を目指すことが自分たちの目標だ。シトロエン・レーシングが必死に取り組んでいることを自分はよく知っている。自分たちの長所も、改善しなくてはならないところも理解している。何度もあと一歩のところまで追い上げているが、選手権の競争力が高いので、トップ3でフィニッシュするだけでも大きな成果とも言える。2024年、チャンピオンになるために全力を尽くしていく。目標は明確。すべてのラリーで優勝争いをすることだ!」



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