WRCは12月6日に開催したワールドモータースポーツカウンシルで投票を行い、現在のピレリとの契約が終了した後の単独タイヤサプライヤーとしてハンコックを承認したことを発表した。契約は2025年から3年間。FIAは7月に入札を開始しており、選出はサプライヤーの能力、持続可能性、技術的品質、タイヤ1本あたりのコスト、マーケティングなどの基準に基づいて行われたという。
世界的に名を知られるタイヤ企業、ハンコックは2025年から最高峰のラリー1車両、WRC、WRC3、ジュニアWRCにもタイヤ供給の責任を担うことになる。ハンコックは長年にわたり、国際的な舞台でモータースポーツ界を牽引してきた。2023年だけでも50以上の選手権で重要な役割を果たしてきており、その中にはジュニアERC、フォーミュラEの単独供給も含まれる。
「WRCにとってエキサイティングな新たな章を迎えることができることをうれしく思う。2025年から3年間、単独タイヤサプライヤーを務めるハンコックを、心から歓迎する」とWRCプロモーターのスポーツ担当シニアディレクター、ピーター・テュルはコメント。
「また、近年のシーズンを通して、かけがえのない貢献をしてくれたピレリにも心から感謝している。彼らのパートナーシップは、非常に高く評価されている」
ハンコックタイヤ&テクノロジーの社長兼CEO、スイル・リーは「WRCは、長い歴史と情熱的なファン層が定着している国際的にも最も見応えのあるシリーズのひとつ。ハンコックタイヤは、新たに2025年からWRCの単独サプライヤーとしてパートナーになることを非常にうれしく、誇らしく思う」と語っている。