フランス国内戦のラリーデボリュイに0カーとして登場したトヨタGRヤリス・ラリー2のデモカー。
マットグレーのカラーリングを纏い、フロントフェンダーサイド部分にフィンが追加されたほか、ミラーも空力効果を意識したものに。リヤウイングは全日本ラリー選手権で勝田範彦が走らせていたGRヤリスJP4-ラリー2とは異なるデザインのものとなっているほか、マフラーもセンター出しに変更されている。関係者によれば同じコースを走るシトロエンC3やシュコダ・ファビアとはサウンドが大きく異なっているという。
ドライバーを務めたサミ・パヤリは「素晴らしいラリーカー。最初にドライブする機会を与えてもらって、すごくうれしい」と語っている。
なお、トヨタのテクニカルディレクター、トム・ファウラーは「12月はモンテカルロを視野に入れてフレンチアルプスでマシンを走らせるが、イベント向けやセットアップのためのテストというわけではない。開発段階のプロセスのひとつであり、デボリュイではWRC2のコンペティターやERCのラリー2のクルーの動きをなぞっているんだ」とwrc.comに語っている。
「週の序盤にテストを行い、締めくくりに実戦。ラリーウイークのシミュレーションのような感じだ。テストの進捗には非常に満足しているし、現状ではすべてまとまっている」
12月4日と5日に行われたテストでは、パヤリだけでなくステファン・ルフェーブルもステアリングを握った。
GRヤリス・ラリー2は先週、FIA公認取得に向けて検査を行っており、2024年のWRC開幕戦ラリーモンテカルロへの実戦投入を目指している。