2024年1月5日にサウジアラビアで開幕するダカールラリー2024に、プロドライブは過去最多となる7台のハンターをエントリーさせる。
バーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)からの参戦4年目となるセバスチャン・ローブに加え、今回は世界ラリーレイド選手権(W2RC)2連覇中のナッサー・アル‐アティヤもハンターにスイッチ。アル‐アティヤは11月に、ダカールよりも規模の小さいラリーレイドイベント、バハに2戦、ハンターで参戦している。ドバイ・インターナショナルバハでは圧勝を飾り、初めてダカールでドライブするハンターでの挑戦に自信を高めている。
2023年のW2RCでは中盤までタイトルを争っていたローブは、不運により初戴冠には届かなかったが、ダカールでは直近2年でいずれも2位に入っており、前回は記録を更新する6連続を含め7本のステージウインをマークしており、今回こそ悲願の優勝を果たすことを狙う。
ダカール通算6勝を誇るアル‐アティヤは、これまで4つのマニュファクチャラーのマシンで勝利を重ねてきた。今回は、ナッサー・レーシングとしてハンターで7度目のダカール制覇を目指す。
そのほか、ブラジルのXラリーチームから2台、ユン・シャン・チャイナチームから3台のハンターがエントリー。プロドライブは、BRX、ナッサー・レーシングのスタッフとして44人、Xラリー、ユン・シャンのサポートとして14人をダカールの現地に送り込む。
目指すのは優勝と断言するローブは「プロドライブとはこれまでもいい結果を残してきたが、自分としては狙っているのはダカール。壮大なステージでベストの走りをするために、速さを保ち、正確なナビゲーションでメカニカルトラブルを避けるため、一丸となって取り組む。でも、ダカールには“隠れた何か”が付き物。いつものダカールどおり、大冒険の中ですべての部分が一体となるように戦っていく」とコメント。
ハンターでの初めてのダカール参戦に挑むアル‐アティヤは「初めてハンターをドライブした時、高速でも低速でもマシンの挙動にすごく満足ができたので、すぐに馴染むことができた」とハンターの印象を語る。
「もちろん、ダカールでまた違うマシンで勝利を重ねることが目標だし、ステファン・ペテランセルのダカール最多勝利記録に近づきたい。チームとしっかり準備をして、いいチャンスがつかめるようにがんばりたい」