WRC第2戦スウェーデンはすべての日程を終了。この日行われたのは3SS、合計46.74km。トップのティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)を追って、フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンが1.5秒、セバスチャン・オジエが9.6秒という三つ巴の展開が期待された。
この日のオープニングとなったSS19ではオジエがトップタイム。2番手ミケルセン、3番手ヌービルと続き、ここでヌービルはミケルセンに首位を明け渡すことに。再びラリーリーダーに立ったミケルセンは2番手ヌービルに2.8秒、3番手オジエに6.8秒としてSS20へ向かう。
SS20のベストタイムはフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラ。SS2番手にオジエ、3番手にミケルセン、4番手にヌービルと続き、ここでオジエがヌービルをかわして総合2番手に浮上。首位ミケルセンの3秒背後につけて最終ステージを迎えることとなった。
サービスをはさんで迎えた最終パワーステージ。SS21はヌービル、オジエ、ミケルセンの順でスタート。暫定トップタイムを獲得したヌービルをオジエは6.4秒上まわりフィニッシュラインへ。しかし初優勝がかかったミケルセンは姿勢を乱してスピンを喫し、雪壁にはまって大幅にタイムロスを喫してしまい、この時点でオジエの逆転勝利が決まった。
ミケルセンはSSベストのオジエから42.8秒遅れでフィニッシュし、これで総合3位にドロップ。ヌービルは2位表彰台を獲得することに成功した。
総合4位はMスポーツのオィット・タナック、5位にはヒュンダイのヘイデン・パッドンが入った。トップ争いに負けず劣らず激しい争いを繰り広げていたMスポーツのエルフィン・エバンスとシトロエンのクリス・ミークはエバンスに軍配。それぞれ6位と7位でラリーを終えた。
次戦は3月5〜8日に開催されるラリーメキシコ。2015年シーズンのグラベルラリー開幕戦、再びの接戦に期待がかかる。
【最終暫定総合】
1.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) 2:55:30.4
2.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +6.4
3.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +39.8
4.オィット・タナック(フォード) +2:26.0
5.ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ) +3:31.5
6.エルフィン・エバンス(フォード) +3:53.0
7.クリス・ミーク(シトロエン) +4:05.8
8.マルティン・プロコップ(フォード) +4:26.0
9.ユーリ・プロタソフ(フォード) +5:32.2
10.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +6:50.9