WRCラリーモンテカルロ、木曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。今季ヒョンデに復帰し、ラリー1での初めての実戦に臨んだアンドレアス・ミケルセン。導入3シーズン目を迎えるハイブリッド規定のトップカテゴリーマシンの違いに驚きを見せた。
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■エルフィン・エバンス/総合首位
「とてもいい夜だった。最初のステージはクリーンに走れたし、フィーリングも問題ない。摩耗が激しくタイヤの負担が大きいステージだったので、グリップを十分に使えているかどうかの判断が難しかった。2本目はさらに複雑で、湿った路面とテカテカの路面が交じって、グリップはかなり低かった。今晩はクリーンに走り切ることが目標だったので満足しているが、ラリーはまだ始まったばかりだし、先は長い」
■セバスチャン・オジエ/総合3番手
「滑り出しはラクではなかった。自分たちの出走順は難しかったと思うが、予想どおりのコンディション。路面が一気に汚れていった。2本目は、もう少しタイムロスを少なくできると期待していた。まずまずのリズムと走りだったと思うが、路面がどんどんスリッパリーになっていった。エルフィンのペースについていけず、すでに少し差がついてしまったが、ラリーは始まったばかり。明日はもう少しいい戦いができることを期待している」
■勝田貴元/総合6番手
「このラリーのスタートは常に大きなチャレンジですし、すぐにいいフィーリングをつかむのは簡単ではありません。クルマはとてもよく走ってくれているので、もう少し自分の中で楽に走れるゾーンを見つけたいと思います。今夜は、路面がどれくらいグリップするのか限界を見極めるのに少し苦労し、やや注意深くなりすぎたことがタイムロスにつながってしまったと思います。それでも、このラリーはすべてのステージで最大限のプッシュをするのではなく、安定した走りをすることが重要なので、一歩ずつ改善していきたいと思います」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド
■ティエリー・ヌービル/総合2番手
「マシンにちょっとしたトラブルが出たが、解決策は分かっているし、改善できる自信がある。最初のステージは摩耗が激しい部分がほとんどだったので、できる限りタイヤをセーブするためにものすごくクリーンな走りをした。2本目はもう少しアタックできたが、かなりダーティになっていた。ラクなステージはなかったということ。コンディションの変化が激しく、かなりチャレンジングだった。自分の走りには満足だが、エルフィンがかっ飛んでいたね」
■オィット・タナック/総合4番手
「1本目をスタートして数kmで、エンジンの挙動に違和感を感じ始めた。幸いステージの終盤はかなり速く走れたので、それほど大きな問題にはならなかった。2本目はかなりツイスティになってコンディションの変化も多かったので、かなり手こずった。セッティングをファインチューニングするつもりだが、上位とはそれほど離れていないと思う。走りは良かったし、マシンもバランスは良かった。ここのナイトステージはいつもトリッキーだし、上位争いを狙っている中でトラブルが出ると、いいフィーリングは感じられないものだ。マシンが順調になった時に自分たちがどれだけの位置につけられるか、見てみたい」
■アンドレアス・ミケルセン/総合8番手
「このナイトステージ2本は少しストレスが溜まった。走行を重ねることが重要だ。ラリー1マシンは、これまで乗ってきたものとかなり違うので、安全に堅実な走りに努めた。フィーリングがつかめたら徐々にペースを上げていく。2本目の前にいくつか変更してからは、マシンは自分の好みの走りになり始めているので、明日、微調整でどこまで行けるか楽しみ。今日とはまったく違うステージになるから、あまり大きな変更は行わない」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■アドリアン・フルモー/総合5番手
「夜に走るのがすごく好きだし、このマシンのフィーリングは最高。ライトやたき火で観戦しているスペクテイターをたくさん見ることができた。すごくクリーンに走れたが、ダートがたくさん出ているところもあって、スローダウンしなくてはならなかった」
■グレゴワール・ミュンステール/総合7番手
「ドライでテストをしていなかったので、マシンのフィーリングを得るのがすごく難しい。セッティングがソフトすぎたので調整して、SS2はセッティング面では良くなったが、かなり方向性が間違っているかもしれない。SS2はステージの周りに水たまりが多くマディで、タイヤの温度を維持できなかった」