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WRCツール・ド・コルスの歴史に幕。2010年のWRCフランス戦はアルザス地方で開催

 

 10月28日、フランスのASNであるFFSA(French Federation of the Sport Automobile)は、2010年のWRCラリーフランスが伝統のコルシカ島ではなく、フランス本土のアルザス地方で開催される旨を発表した。

 これにより1973年から2008年まで、35年間の長きにわたってフランスのWRCを担ってきたコルシカンターマックの歴史に幕が下ろされることとなった。

 2010年のWRCイベントとして開催されるラリーアルザス・ボージュは、現在、フランスラリー選手権の1戦として開催されているターマックラリー。国内戦としての歴史は1984年からで、歴代勝者リストを見ると古くはジャン・ラニョッティ、ディディエ・オリオール、フランソワ・シャトリオにベルナール・ベガン、近年ではフィリップ・ブガルスキーにセバスチャン・ローブ、ステファン・サラザンやニコラ・ブイヨーといったWRCでも活躍した名前がズラリと並ぶ。
 フランス国内戦となる以前、ラリーイベント自体の歴史は古く、公式ウェブサイトには1963年当時の写真も掲載されている。
 アルザスはフランス西部、ドイツとの国境近くに位置し、首府ストラスブールからも近いため、集客も見込めるといわれている。今回の決定についてはISCからも同様の後押しがあったとみられる。

 地元アルザス出身のローブはフランスのスポーツ紙、レキップの取材に対し以下のようにコメントしている。
「もちろん、コルシカで走ることも僕にとって楽しみのひとつだった。風光明媚ないいところだしね。とはいえ決まってしまったことだから仕方がない。アルザスにとって、WRCの開催は多くのものをもたらすだろうし、サポーターたちにとっても素晴らしいものとなるだろう。
 それに僕もアルザスでは2001年に勝っているんだ! 再び古くからの友人たちの前で走ることができるのを楽しみにしているよ」

 2010年WRC第11戦ラリーフランスは、10月3日に最終日を迎える(開催日数は現時点で未定)こととなる。



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