昨年末、スバルの突然のWRC撤退により職を失ったペター・ソルベルグ。自チームを結成し、型落ちのクサラで奮闘し、最終戦ではシトロエン・ジュニアからエントリーし4位を得た。ドライバーズランキングではワークス勢に次ぐ5位(35ポイント)という結果も残している。最終戦GBを終えての感想を聞いた。
「GBで4位に入れてよかった。マシンも申し分ないね。ウェットでのテストは事前に行なえなかったけど、そんな心配をする必要はなかったよ。週末をとおしてセッティングを詰めていって、最終的にはトップのふたりと遜色ないスプリットを刻むこともできた。このチャンスを与えてくれたシトロエンには感謝しているよ。もちろん、ウチのチームの助けにもね。
C4は確かに舌を巻くほどのスーパーカーだった。でも土曜日のワイパートラブルには参ったね。最終日にはダニ(ソルド)と表彰台を賭けてのバトルになったけど、一歩及ばなかった。今回のダニはノれていたからね」
現時点でソルベルグの来年の活動についてはまだ詳細が発表されていないが、いずれにせよトップを争う力量が健在であるということは今回のラリーの結果を見ても明白。一時期は兄のヘニングとともに兄弟チームの設立もウワサされていたが、来たるべきシーズンにはセバスチャン・ローブ、ミッコ・ヒルボネンの争いに割って入る活躍を期待したいところだ。
そのソルベルグ兄弟は11月21日に故郷ノルウェーで『ソルベルグ・エクストリームモーターショー』というイベントを企んでいる。ノルウェーの首都、オスロ近郊のインドアフットボールパーク“テレノア・アリーナ”でラリーカーはもちろん、F1を走らせる計画もあるという。実現すれば、ノルウェーで初のF1走行イベントということになる。
トミ・マキネン、マティアス・エクストローム、ジジ・ガリ、ミッコ・ヒルボネン、アンドレアス・ミケルセンら豪華な面々がゲストドライバーとして登場する予定だという。