2004年から20年間、愛知県新城市を拠点に開催されてきた新城ラリー。2007年からは全日本ラリー選手権に組み込まれ、国内最大規模のイベントにまで成長したが、2023年の開催が最後となった。この20年への感謝を表す「新城ラリー大感謝祭」が2月11日、2012年まで新城ラリーの拠点としても親しまれた桜淵公園で開催された。
会場は、関連企業や自治体、飲食ブースが並び、ステージではトークショーが行われるなど新城ラリーを彷彿とさせるにぎやかな構成となった。
デモランエリアでは、モリゾウことトヨタ自動車の豊田章男会長、全日本ダートトライアル選手権の三枝光博、全日本ラリー選手権の三枝聖弥がドライバーとして登場。モリゾウは、今季からトヨタ・ガズーレーシングが採り入れた最新カラーリングのトヨタGRヤリス・ラリー1で豪快な走りを披露して、会場を盛り上げた。この日は新城ラリーの20年を綴った記念誌も発売され、タオルとのセットを購入すると同乗体験が当たる抽選券がもらえる演出も。同乗体験のドライバーは、モリゾウも務めた。
ステージでは、モリゾウとともに小林可夢偉や中嶋一貴らがサプライズ登場し、会場を沸かせた。午後の記念式典では、新城市の下江洋行市長(右)から、蒲郡市の鈴木寿明市長にラリープレート(片面が新城ラリー、片面がラリー三河湾)が手渡され、新城で根付いたラリー文化が3月1日〜3日に開催される三河湾ラリーに引き継がれていくことをアピールした。
一方、新城ラリーの主催者を務めてきたモンテカルロ・オートスポーツクラブの勝田照夫会長は、これまで新城ラリー開催に尽力・支援してきた関係者への感謝を伝えた後、「新城ラリーのレガシーを繋ぐために『ツール・ド・三河クラシック』という新たなクラシックカーのイベントを計画しています。いま欧米から、クラシックカーのファンもたくさん来日しています。蒲郡方面や豊田市のラリー関係のコースを使いまして、新たな形のイベントを新城市とも開催していく所存です。新城市の方々と新しいチャレンジを続けていきますので、今後ともご支援ご協力をお願いいたします」と新たなイベントの構想を発表した。