米国の国内ラリー選手権、アメリカン・ラリーアソシエーション(ARA)開幕戦スノードリフトラリーが2月9日〜10日、ミシガン州アトランタで開催され、スバル・モータースポーツUSAのブランドン・セメナックとトラビス・パストラーナのスバルWRX ARA24が1‐2フィニッシュを決めた。
ARA2連覇中のチームは、セメナックとコ・ドライバーのキートン・ウィリアムズがシーズン初戦を優勝で飾り、タイトル3連覇に向けて上々の滑り出しを見せた。またシリーズに復帰したパストラーナは、リアノン・ジェルソミーノをコ・ドライバーに迎え、セメナックに続く2位でフィニッシュを果たした。
例年は雪と氷に覆われ、ドライバーを苦しめることで知られているスノードリフトだが、今年はラリー始まる前に気温が5度近くまで上昇し、季節はずれの暖かさで金曜日の夕方に第1ステージが始まるまでに路面の氷を融かしてしまった。このため、ドライバーとチームは、泥、氷、砂、雪解け水など、予測不可能なコースと戦うことを強いられた。 今年のスノードリフトは、日暮れ後のステージが難易度をさらに高めたが、ファンに人気の高いライトアップしたステージが、イベントを盛り上げた。金曜日の夜を終えた時点で、セメナックがリード、パストラーナも2番手につけた。
金曜日の夜に雪が降ったことで、土曜日の路面も雪解けと泥が入り交じるコンディションとなり、それに苦戦したのがパストラーナ。SS7でステージウインを奪取したが、続くSS8の左コーナーで膨らみ、フロントにダメージを負ってしまった。しかし、すぐに挽回し、見事2位でのフィニッシュを決めた。
「マシンは完璧だったし、過酷な2日間だったがどの轍もハンドリングは良かった。予想していたようなスノードリフトにはならなかったが、この結果が出たのだから文句はないね!」とセメナック。
またパストラーナも「自分が初めて出たラリー。それから20年経っているが、素晴らしかった」と語る。
「マシンはアメージングだった。自分が求めるものは遅れることなく整えてくれているので、慣れるのに時間がかかるだけ。リアノンは最高の仕事をしてくれたし、マシンはこれまでドライブした中で最高。素晴らしい一年になることを楽しみにしているよ!」
ARAの次戦は3月15日〜16日、ミズーリ州で開催される人気ラリー、100エーカーウッドとなる。
ARAスノードリフト 最終結果
1 B.セメナック(スバルWRX ARA24) 1:36:22.0
2 T.パストラーナ(スバルWRX ARA24) 1:42:38.5
3 J.オリバレス(2021フォード・フィエスタ) 1:50:43.7
4 M.ピアトコフスキー(1999スバル・インプレッサ2.5RS) 1:53:33.3
5 E.バルダ(スバル・プロドライブGC8) 1:55:48.1
6 T.ウィックベルグ(2013スバルインプレッサWRX STi) 2:07:28.3
7 A.ディドロッシ(1998スバル・インプレッサ) 2:08:45.9
8 J.バリー(2013フォード・フィエスタ) 2:08:57.1