TOYOTA GAZOO Racingは、今シーズンから全日本ラリー選手権JN-2クラスに組み込まれる『MORIZO Challenge Cup』のエントラント向けに、富士スピードウェイで2日間にわたる練習会を行った。この練習会には、講師としてフィンランドのTGR-WRTからヨウニ・アンプヤとマルコ・サルミネンのふたりが招かれ、参加者に向けたサポートも行っていた。
カリキュラムは2日間にわたり、初日にはペースノート練習、マルチパーパスドライビングコースでGRヤリスを使用したスラロームなどが行われた。2日目にはショートサーキットに舞台を移し、タイムカードを使ったラリー形式のシミュレーションが行われ、レッキとペースノートの精度向上に向けたトレーニングが実施されたが、この日は早朝から雪に見舞われたことから、予定を早めに切り上げてのフィニッシュとなった。
参加者のラリー競技歴は様々だが、開幕戦が初ラリーという参加者も、「本番のシミュレーションを行って、ラリーの雰囲気をつかむことができました。ある程度のイメージをもって、本番には余裕を持って臨めると思います」とコメント。一週間後に迫った開幕戦に向けて、気を引き締めた。
また、TGR-WRT側のトレーナーからは、ステージを走り切って走行を重ねて将来のための経験を積み、自分のレベルを知り、次の機会によりいい内容にするための地盤を作ることが重要だとアドバイスが。今後も、カップのドライバーたちのタイムやオンボード動画をチェックしてオンラインでフィードバックを送ったり、個別にミーティングを行って改善点を探るなど、支援を続けていくとのことだ。
全日本ラリー選手権開幕戦のラリー三河湾は、3月1日〜3日に愛知県蒲郡市を拠点として開催される。