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ラリーイズラス・カナリアス、2025年のWRCカレンダー入りが確定、スペイン開催は2022年以来

©Andre Lavadinho / @World / Red Bull Content Pool

2025年のWRCカレンダーに、スペイン領グランカナリア島が舞台となるラリーイズラス・カナリアス(ターマック)が盛り込まれることが発表された。近年、ERCラウンドとして開催されてきたイベントで、2024年にはERCからラリーラトビア(リエパヤ)とラリーポーランドがWRCに昇格している。カナリアスは、2025年と2026年にWRCの一戦として開催される予定だ*。

ラリーイズラス・カナリアスは、初開催が1977年と古い歴史を持っており、2016年からERCラウンドとして開催されるようになった。2026年は開催50回目を迎える。WRCラウンドとしては、2025年はグランカナリア島だけでルートを構成するが、50回目の記念イベントではカナリア諸島のほかの島にもエリアを拡大する計画だという。

Andre Lavadinho / @World / Red Bull Content Pool

3月11日には、グランカナリアのメディア向けに発表会が行われ、WRCプロモーター、イベントプロモーターのTodo Sport、カナリア諸島のフェルナンド・クレビホ大統領、グランカナリア島評議会のアントニオ・モラレス議長、FIA世界モータースポーツカウンシルメンバーでスペイン自動車連盟のマニュエル・アビーニョ会長も出席した。

「ラリーイズラス・カナリアスをWRCに昇格することで、長年の努力が報われた。何世代にも渡って望まれてきた目標であり、今、WRCプロモーターとともに、現実のものとなった」と、Todo Sportのジェルマン・モラレスCEOは喜びを語った。

WRCプロモーターのマネージングディレクター、ヨナ・シーベルは「我々がヨーロッパラリー選手権も手がけるようになって以来、ラリー運営チームの能力には、ほとんど疑念を抱かなくなった」とイベントを評価している。
「WRCカレンダーにスペインが復帰したことをうれしく思う。2024年のラトビア、ポーランドに続き、ラリーイズラス・カナリアスのように、ERCイベントがWRCへの道筋を持つという我々の明確な戦略が結実したことを頼もしく思う」

ERCからWRCに昇格することで、何千人ものファンがヨーロッパの人気観光地で過ごす夏の始まりとして、高速ラリーの観戦に押し寄せることが期待される。ラリーは、火山島を走り抜けるスムーズでツイスティなターマックステージで構成される。沿岸部の気温は年間を通じてビーチに出かけるのに適した天候で有名だが、ドライバー陣は島の山間部を縫うワインディングな道を走行するため、変わりやすい天候に備える必要がある。2023年には初めて、ステージの一部として屋内バスケットコートを通過するという斬新な設定で話題となった。2024年のイベントは、5月2日〜4日に開催が予定されている。

WRCラウンドが直近でスペインで開催されたのは2022年で、この時はカタルーニャのビーチリゾート、サロウを拠点としていた。
*ワールドモータースポーツカウンシルの承認待ち

Andre Lavadinho / @World / Red Bull Content Pool



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