平均時速換算では、シリーズ屈指の速度域の高さを誇るWRCポーランドで、プレイベントテストを行わない決断を行ったシトロエン・レーシング。
しかしその影響は予想を遥かに大きな痛手となって表れた模様で、シェイクダウンではクリス・ミークが転倒。オストベルグも、ダスティなサルディニア以来の走行での高速走行の衝撃が大きく、シェイクダウンはほとんどセッティングに時間を費やしたことを明かしていた。
ミークは幸いスタートは果たしたものの、リズムをつかむのに苦戦し総合7位。2番手からステージを走行したマッズ・オストベルグは9位に終わった。しかし先頭走行だった選手権リーダーのセバスチャン・オジエは、このポーランドで今季5勝目を飾っている。
「この結果は到底満足できるものではない」とチーム代表のイブ・マトン。「特にポーランドで、イベント前テストを行わないということを、楽観視し過ぎていたかもしれない」
「今は、ラリーフィンランドの準備に専念している。ドライバーは二人とも、フィンランドではいいパフォーマンスを見せてきている。
次戦のフィンランドはグラベルグランプリとも称されるように、言うまでもなくポーランド同様、高速グラベル戦。7月30日の開幕に向けて、前週末にテストを行うことが決まっているということだ。