今週開催されるWRC第3戦サファリ・ラリーケニアに、Mスポーツ・フォードは、アドリアン・フルモー、グレゴワール・ミュンステールをフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1のドライバーとしてマニュファクチャラーズ選手権にノミネートする。またプライベーターとして、ジュルダン・セルデリディスも参戦する。
前戦ラリースウェーデンでは、自身初めてWRCラウンドでのポディウムに上がったフルモーは、ドライバーズ選手権3番手で今季最初のグラベル戦を迎える。2021年のサファリでは、初参戦でステージウインをマークしているフルモーのサファリ参戦は、2022年以来3回目。
「またケニアに来ることができて、すごくうれしいよ! 昨年は参戦できなかったが、2021年にかなりいい結果を残せた。このラリーでのフィーリングや、野生動物たちとここに住む素晴らしい人々が醸し出す雰囲気は、本当に特別なものだ」とフルモー。
「今回は雨期の開催なのでタフなイベントになることは承知しているし、ここ数年のケニアとはまったく違うラリーになると思う。今年、このイベントでは色々なことが起こるかもしれないので、いいリザルトを収めたい。選手権3番手の位置を守りながら、上位との差も詰め続けていきたい。いまは、それが一番の目標だ」
ミュンステールは、トップカテゴリーマシンでのサファリ参戦は初めて。昨年、フィエスタ・ラリー2で初めて臨んだサファリでは、土曜日の午後にメカニカルトラブルに見舞われるまでWRC2のトップタイムを連発し、見事なペースを披露していた。昨年12月には、イーストアフリカン・サファリクラシックラリーにも参戦している。
「昨年はラリー2で参戦する機会に恵まれた、とても思い入れのあるラリーなのでケニアを楽しみにしている」とミュンステール。
「ジュルダン(セルデリディス)とクラシックラリーにも参戦したばかり。ここで走るのは大変な試練で、速く行けるセクションもあれば、すごく慎重にならなければいけない場所もあり、最高の冒険になる。野生動物や大自然の中を走る気分は、ちょっと夢のような感じ。天気があっという間に変わることもあり、雨が降る時は大雨になることが多いので、そうなるとステージの性格が一変する。こうなると大変な試練になるし、だからこそラリーケニアは難しく、同時にドライバーにとっては楽しくもあるんだ」
セルデリディスは、直近2回のサファリにラリー1マシンで参戦しており、2022年には総合7位に食い込んでいる。
「ケニアは間違いなく自分の中でも一番の思い出のひとつで、WRCでの自己ベストリザルトを出したラリー。またこのイベントを楽しまない理由はないよ!」とセルデリディス。
「友人のグレゴワールや僕らの素晴らしいプーマ・ラリー1とまた一緒に参加できることを楽しみにしている」