WRCサファリ・ラリーケニア、金曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。前戦スウェーデンで勝利を飾り、勢いに乗ってサファリを迎えたヒョンデのエサペッカ・ラッピ。今回も総合2番手で午前のループを折り返したが、午後最初のステージでギヤボックストラブルによりデイリタイアと、それまでの好調が悔やまれる形で一日を終えることになってしまった。
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■カッレ・ロバンペラ/総合首位
「すごくいい一日だった。今日の計画は、出走順を最大限に活かすことだったが、うまくペースをコントロールできたと思う。コンディションがよければハードにプッシュできたのでとても満足だし、特に午後は荒れた場所ではマシンとタイヤを労りながら走ったが、それでもいいタイムが出せた。まだ先は長いし、このラリーでは何が起こるか分からないので、1分近くリードを築いても余裕は持てない。大雨が降れば、大きく差を広げられることも、大量にタイムロスすることもあり得る。だから、今日と同じように戦い続けていく」
■エルフィン・エバンス/総合2番手
「いつものサファリのように、タフな一日だった。今日も目の当たりにしたように、どこでもあっという間にトラブルに巻き込まれてしまう。午前中はベストな状態ではなかった。とにかくうまく進まず、思うような速さも出せなかった。バランスを取ったり自分のリズムをつかむのに少し苦戦したし、手堅く行きすぎた場所もあった。日中サービスでセッティングを変更して、午後は正しい方向に進み始め、タイムも良くなってきたので、ドライビングもちょっと楽しめるようになった。後続とはまだ僅差だし、明日は一日が長くコンディションも予想つかないかもしれないので、まだ余裕は持てない」
■勝田貴元/総合3番手
「今日はとてもいい、クリーンな一日にできました。ステージは予想どおりかなり荒れていましたが、クルマの動きはよく、とても扱いやすく感じられました。とにかく忍耐強く、クレイジーな走りはしないという自分の戦略どおりに過ごしました。午後の最初の2本のステージはいい感じで、それほどプッシュしていなかったけれどいいタイムが出ました。最後のステージは路面が柔らかく、タイムを上げるためには思い切りプッシュしなければならなかったのですが、自分のように注意深く走ってしまうと簡単にタイムを失うようなステージでした。明日は何が起こるか読めない重要な一日なので、とにかく道の上に留まり、自分自身の走りに集中するなど、今日やってきたことを明日もまた続けるつもりです」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド
■ティエリー・ヌービル/総合4番手
「チャレンジングで疲れた一日だった。いろいろなトラブルに苦戦したが、一番タイムロスにつながったのはあのパンクだった。午後は危ない場面もあったが、ラッキーにも凌ぐことができた。ハードに戦ったと思うが、もっといいリザルトを期待していたので、明日も戦い続ける。チームメイトがリタイアするのはいいことではないし、今回のケニアでもチームは悪い展開になってしまったが、自分にとってもすごくラフなセクションで同じようなことが起きるのではと思うと、自信を持ってアタックしにくくなってしまうね」
■オィット・タナック/SS6でデイリタイア
「リタイアにつながったのは大したことではなかったが、いわゆるサファリ・ラリーケニアではよくあることなのだと思う。石が隠れていたような感じで、道が狭くサイドがバンクだったので、しっかり反応できなかった。行く場所がなかったので、石を越えるしかなかったが、その石が大きすぎてコースオフにつながった。バンクにヒットしたことで、マシンにダメージを負った。あれを避ける方法はなかった」
■エサペッカ・ラッピ/SS5でデイリタイア
「ギヤボックスのトラブルでリタイアするまでは、順調に進んでいた。まず、加速をした後にマシンが前輪駆動になり、数100m後には動かなくなって、ヘアピンでスタックしてしまった。大きな衝撃も音もしなかった。もちろん、今日のステージは衝撃だらけだったが、それはみんなも同じだ。午前のようにスプリットが良かったので、残念だ。カッレにかわされたが、自分の速さにはすごく満足していたし、あのトラブルまでは順調だった」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■アドリアン・フルモー/総合5番手
「午前中、かなりタイムをロスしたので、上との差をかなり詰めて一日を終えられてハッピー。このタイプのステージでは、どうすることもできない。サンプガードが常に地面に当たるので、ストレートでも速度を落とすしかなかった」(SS7後)
■グレゴワール・ミュンステール/総合6番手