WRC第3戦サファリ・ラリーケニア(グラベル)、WRC2部門は、今季のタイトル争い初戦となったガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、2位のオリバー・ソルベルグに1分23秒1の大差をつけて圧勝を飾った。
ラリーの滑り出しでは風邪の兆候が見られたグリーンスミス。体調が万全ではない中でナイバシャ湖周辺のラフグラベルと格闘しなくてはならない不利な状況となった。しかし、前戦スウェーデンで勝利を飾ったライバルのソルベルグがパンクにより大きくタイムロスしたことで、2番手以下に3分以上の大量リードを築いて金曜日を折り返した。
そのソルベルグは、猛烈な挽回を見せて、19SS中11本のステージウインを奪取。部門2位でのフィニッシュを果たしたが、グリーンスミスに追いつくまでには至らなかった。グリーンスミスは土曜日以降は体調も回復し、金曜日に築いた大差を悠々とコントロールしながらも、総合でも6位という大健闘で今季初勝利をマークした。
「これ以上誇らしいことはないよ。長い一週間だったが、ものすごくハッピー。完璧なサポートをしてくれたトクスポーツに感謝している」とグリーンスミスは喜びを表した。
2位まで挽回してフィニッシュしたソルベルグも、部門3位に入ったカエタン・カエタノビッチ(ファビアRSラリー2)には7分以上の差をつけて選手権リードを広げたほか、フォーラムエイトWRC2最多ステージウイン賞も獲得した。カエタノビッチは、WRC2チャレンジャーではトップフィニッシュとなった。
サファリ初参戦のニコラ・シアマンとチャールズ・ミュンステール(いずれもヒョンデi20Nラリー2)は、それぞれ4位、5位でフィニッシュ。WRCマスターカップでは、地元ケニアの強豪カール・ツンド(フォード・フィエスタR5)が優勝。WRC3部門では、唯一エントリーしたハムザ・アンワール(フォード・フィエスタ・ラリー3)が、ラリーを走り切って最大ポイントを獲得した。
WRCサファリ WRC2部門最終結果
1 G.グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2) 3:54:09.4
2 O.ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:23.1
3 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +8:29.0
4 N.シアマン(ヒョンデi20Nラリー2) +13:39.9
5 C.ミュンステール(ヒョンデi20Nラリー2) +27:39.6
6 D.シュイスト(シュコダ・ファビアRSラリー2) +32:01.6
7 C.ツンド(フォード・フィエスタR5) +47:00.2
8 G.バシラキス(フォード・フィエスタ・ラリー2) +51:53.0