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ERCカナリアス:ヨアン・ボナートがイベント2連覇

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ERC第2戦ラリーイズラス・カナリアス(ターマック)は5月2日〜4日、スペイン領カナリア諸島のグランカナリア島で開催され、ヨアン・ボナート(シトロエンC3ラリー2)がイベント連覇を達成した。

マシュー・フランチェスキ(シュコダ・ファビアRSラリー2)に0.3秒の僅差ながら首位でレグ1を折り返したボナートは、6SSが残る最終日も展開。2.8秒差で逃げ切った。

「とてもうれしいよ」と喜びを見せる40歳のボナートは、これがERC通算3勝目。
「最大限のプッシュに挑んだので、このリザルトは自分たちにもチームにも、タイヤやマシンにとっても完璧。2ループ目は気温が高くなって大変だったが、すべて問題なかった。今年のERC参戦は3イベントだけなので、その都度勝てれば最高だね。でも、本当に僅差で最終日を迎えたので、新しいラリーをイチから始めなくてはならない感じだった。それがうまくいった」

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ボナートとフランチェスキはいずれもミシュランタイヤを履いており、今季創設されたタイヤサプライヤー選手権では、ミシュランがリードを広げた。またフランチェスキは、開幕戦に続いての2位フィニッシュとなり、ドライバーズ選手権では首位に浮上して、6月の第3戦ラリーオブスカンジナビアを迎える。
「いいリズムとフィーリングをつかもうと努めながら、ボナートをプッシュできたらと考えていた」と語るフランチェスキは、フランスのターマック選手権を5回制している舗装スペシャリスト。今回はERC初優勝よりも、タイトル争いのためのポイント獲得を優先したが、SS11ではステージウインも奪取した。
「でも、リスクを負うには厳しすぎたので、ポイント獲得のために落ち着いて、フィニッシュラインまで道に残ることに専念した。グランカナリアのラリーは選手権のどのターマックとも違う特別なイベントなので、このようなリザルトは予想もしていなかったから、とてもうれしい。選手権争いのことを念頭に置くことが大切な時もあるので、その計画を遂行した」

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3位争いはいずれもスペイン勢による三つ巴の戦いとなったが、ピレリを履くトヨタGRヤリス・ラリー2のアレハンドロ・カチョンがディエゴ・ルイロバ(C3ラリー2)を2.7秒凌いで勝ち抜いた。さらに2.9秒差で、ホセ・アントニオ・シュアレス(ファビアRSラリー2)が続いた。カチョンはSS4までこの戦いをリードしたが、タイヤにダメージを負って後退。その後、見事な追い上げを見せた。

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現ERCチャンピオンのヘイデン・パッドン(ヒョンデi20Nラリー2)は、レグ2を3番手でスタートしたが、アンダーステアのトラブルに苦戦し6位に終わった。ERC3チャンピオンのジョン・アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー2)は、序盤にインターコムのトラブルに見舞われ7位。開幕戦は体調不良で欠場していたマッズ・オストベルグ(C3ラリー2)は、今回はブレーキトラブルに見舞われ8位フィニッシュとなった。

ERCの次戦第3戦ロイヤルラリーオブスカンジナビア(グラベル)は6月13日〜15日、スウェーデンのカールスタッドを拠点に開催される。

ERCカナリアス 最終結果
1 Y.ボナート(シトロエンC3ラリー2) 1:57:18.8
2 M.フランチェスキ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2.8
3 A.カチョン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +29.7
4 D.ルイロバ(シトロエンC3ラリー2) +32.4
5 J.A.シュアレス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +35.3
6 H.パッドン(ヒョンデi20Nラリー2) +40.9
7 J.アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー2) +59.1
8 M.オストベルグ(シトロエンC3ラリー2) +1:01.1



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