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全日本ラリー丹後:初日、奴田原との接戦を制した新井大輝がトップを快走

©Jun Uruno

2024年シーズン全日本ラリー選手権第4戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」の初日は、5月11日(土)に4カ所のスペシャルステージを走行。トップカテゴリーのJN-1クラスは、新井大輝/松尾俊亮(シュコダ・ファビアR5)が奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)に、5.2秒差をつけて初日トップに立った。8.5秒差の総合3番手には勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス・ラリー2)がつけている。

2週間という短いインターバルで開催されてきたターマック3連戦の最後を締めくくるのは、日本海を臨む丹後半島を舞台とするラリー丹後。3月のラリー三河湾で幕を上げた2024年シーズンは、早くも折り返しを迎えることになった。

ラリールートは、SS間のリエゾンにおいて地域から競技車両通過の同意が得られず、予定していた「Nariai」の使用を断念。2日間で8SS、61.88㎞を走行する。初日は「Oouchi Reverse(4.56km)」、「Tsunotsuki(9.28km)」、「Tsunotsuki Reverse(12.26km)」の3SSを午前中に走り、サービスを挟んで「Oouchi Reverse」をリピートする4SS、30.66kmとなっている。

例年よりも1カ月早い時期ということもあり、サービスパークが置かれた「京都府丹後文化会館駐車場」は快晴が広がり、コンディションはドライ。オープニングのSS1、前戦久万高原ではSS2でコースオフを喫して戦列を去った奴田原文雄/東駿吾がベストタイム。こちらも久万高原をトラブルで走り切れなかった新井大輝/松尾俊亮(シュコダ・ファビアR5)が、0.5秒差のセカンドベストをマークした。

1.5秒差の3番手タイムに勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス・ラリー2)、2.6秒差の4番手タイムに福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)、2.8秒差の5番手タイムで田口勝彦/北川紗衣(トヨタGRヤリス・ラリー2)が、僅差で続く。SS2は新井大輝が勝田に1.0秒差、奴田原に2.4秒差をつけるベストタイム。新井大輝が奴田原に1.9秒差をつけて首位にポジションを上げた。オーバーペースから側溝に左サイドを落とした田口は足まわりにダメージを負い、総合6番手に順位を下げている。

この日最長の12.26kmを走行するSS3、スタートから1.5km地点付近で山火事が発生。6番手スタートの眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリスDAT)が発見し、消火活動にあたることになった。このステージは新井大輝が奴田原に3.4秒差をつける連続ベストを刻み、その差を5.3秒差に広げて最初のセクションを終えた。3番手の勝田が6.3秒差、4番手の福永が11.8秒差と、その差は少しずつ拡大している。

サービスを挟んだ午後のセクションは、4.56kmのSS4「Oouchi Reverse 2」1本のみ。奴田原が新井大輝を0.1秒凌ぎ、午前中に続くベストタイム。首位新井大輝との差を5.2秒差に縮めた。

前戦の悔しさを払拭するようにトップを快走した新井大輝は「SS2とSS3の間に、2時間以上待ち時間があったので、SS3は最初の数コーナーは怖くて踏めなかったほどです。調整しながら走りました。明日は雨の予報も出ていますが、このマシンでウエットを走ったことがないので、どうなるかですね」と、慎重に語る。首位には届かなかったものの、2本のベストタイムをマークした奴田原は「ミスしないように走り切ることだけを考えました。明日も、このままミスしないように頑張ります。マシンも特に問題がないので、このまま行く予定です」と、振り返った。

8.5秒差の総合3番手に勝田、12.4秒差の総合4番手に福永。総合5番手は、2戦連続であと一歩表彰台に届かなかった新井敏弘/井上草汰(スバルWRX S4)、中間サービスでマシンの修理に時間を要した田口をかわし、鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が総合6番手に順位を上げている。



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