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WRCポルトガル:土曜日の競技を終え、ロバンペラと勝田はデイリタイア、オジエが首位に

©TOYOTA

2024年シーズンWRC第5戦ラリーポルトガル(グラベル)は、5月11日(土)の8SSを走行し、トヨタのセバスチャン・オジエがラリーリーダーに立った。オジエは2番手につけるヒョンデのオィット・タナックに11.9秒、3番手につける同じくヒョンデのティエリー・ヌービルに1分11秒4の差をもって、最終日に臨む。

前日のSS9までを終えた段階で、トップ3はトヨタが独占。カッレ・ロバンペラを先頭にオジエ、勝田貴元が続くオーダーとなっている。その後ろにタナック、ダニ・ソルド、ヌービルとヒョンデ勢が続く格好だ。この日はSS10〜SS18、9SSで145.02kmを走る構成。選手たちはサービスパークの置かれているマトジニョスの東部エリアを中心に4SSを2度走行し、最後にロウサダのスーパーSSを走る。ラリー最長ステージとなる37.24kmのSS12/16アマランテがこの日の勝負どころとなりそうだ。

オープニングステージのSS10、ベストタイムをマークしたのは首位のロバンペラ。SS2番手タイムをマークしたタナックが、勝田をかわして総合3番手にポジションを上げている。背後では、SS3番手に入ったヌービルがチームメイトのソルドをかわして、総合5番手に浮上している。続くSS11、首位のロバンペラは切り株にヒットして横転、デイリタイアを余儀なくされる展開に。このSS11を制したオジエがそのままラリーリーダーを引き継ぐかたちとなった。オジエの0.5秒遅れでSS2番手タイムを刻んだタナックは、合計タイム差でもオジエの3.4秒背後につけており、予断を許さない状況が続いている。

HYUNDAI


タナックは最長ステージのSS12でオジエを3.6秒上まわる渾身のベストタイムを刻み、首位に躍り出ることに成功。ふたりの合計タイム差は0.2秒であり、ラリーの半ばを迎えて緊張感の高い戦いが続く。このSSでは、総合3番手につけていた勝田がバンクにヒットしサスペンションを破損、この日の競技続行を諦め、戦列から去ることとなってしまった。SS13ではオジエがベストタイムをマーク、タナックがスローパンクチャーで遅れたこともあり、13.6秒差として首位を取り戻している。午後のループに入り、逆襲を期すタナックはSS14、SS15とベストタイムを連発してオジエとの差をじわじわと削っていく。オジエもSS16、SS17を制して押し戻し、SS17を終えた段階でふたりの差は13.5秒となっている。

この日最後のSS18、ロウサダのスーパーSSはMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーが今大会初のベストタイムをマーク。このSSでの総合順位の変動はなく、オーダーは首位オジエ、総合2番手にタナック、総合3番手にヌービル、総合4番手にソルド、総合5番手にフルモー、総合6番手にトヨタのエルフィン・エバンスという順位となっている。

M-SPORT


競技2日目はSS19〜SS22の4SS、SS走行距離は62.18km。オープニングのSS10は、日本時間5月12日の15時05分にスタートする。

WRCポルトガル SS18後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3:01.55.8
2. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +11.9
3. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +1:11.4
4. D.ソルド(ヒョンデi20Nラリー1) +1:25.6
5. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1:32.9
6. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3:23.8
7. N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2) +9:25.5
8. J.ソランス(GRヤリス・ラリー2) +9:35.2
9. J.マクリーン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +9:43.2
10. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +9:46.8



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