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【速報】全日本ラリー丹後:大幅に距離が短縮した最終日、前日のリードを守った新井大輝が今季2勝目

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2024年シーズン全日本ラリー選手権第4戦「YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg」は、5月12日(日)に2カ所のスペシャルステージを走行し、トップカテゴリーのJN-1クラスは、新井大輝/松尾俊亮(シュコダ・ファビアR5)が、勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス・ラリー2)に10.5秒差をつけてシーズン2勝目を飾った。10.9秒差の3位には奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス・ラリー2)が入っている。

ラリー初日、SS3「Tsunotsuki Reverse 1」で火災が発生し、ステージは中断。主催者は公式通知を発行し、修正したアイテナリーとともに「山林火災は鎮火はしたが、現場検証等が行われるためSS6とSS7をキャンセルとする」と発表した。修正後のアイテナリーでは、SS5「Oouchi 1(4.84km)」とSS8 「Oouchi 2」を45分のサービスを挟んで走行。この結果、総走行距離は当初予定されていた31.22kmから、9.68kmと大幅に短縮されている。

初日は快晴のもと、ドライコンディションで戦われたが、最終日の予報は雨。ただ、朝の段階では降雨はなく、多くのクルーがドライタイヤを選んでサービスを後にした。オープニングのSS5、首位の新井大輝が勝田に1.1秒差のベストタイムをたたき出す。このステージ、ウエット寄りのセットアップで走った奴田原は4.1秒差の5番手タイムに沈み、首位新井大輝との差は9.3秒に拡大。逆に総合3番手の勝田が0.3秒差にまで迫ってきた。

サービスを挟んだ午後のセクション、予報どおりに雨が降り始め、路面は少しずつ濡れ始める。SS5をリピートするSS8の距離はわずか4.84km、首位の新井大輝はウエットタイヤを選び、ベストタイムでラリーを締めくくった。

第2戦唐津に以来となるシーズン2勝目を飾った新井大輝は、「最終ステージはスタートから2kmくらいで雨が降ってきました。色々とあったラリーだったので、普通の勝利よりも嬉しさがあります。今回は、何事もなく無事に帰ってこられました。ただ、前回のトラブルもあり、自分たちはフルポイントを獲るしか、選手権タイトルを狙うことができません」と、タイトル獲得に向けて表情を引き締める。

奴田原と勝田による2位争いは、最終SSでセカンドベストを決めた勝田が奴田原をわずか0.7秒上まわり、0.4秒差で逆転。最後の最後で2位表彰台を手繰り寄せた勝田は「奴田原選手と僅差になりましたが、勝てて良かったです。最後は距離は短くなりましたが、自分なりに納得のいく走りができました」と、笑顔を見せた。

前日は僅差の首位争いを展開しながらも、最終日にポジションを落とした奴田原は3位。「今日はセッティングの選択を誤りました。ウエット寄りのセッティングを選んだことが全てです。特に路面が乾いていたSS5で決まってしまいました」と、悔しさを露わにした。

福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)は、トップ3のペースについていくことができず、18.5秒差の4位。40.0秒差の5位に新井敏弘/井上草汰(スバルWRX S4)、1分05秒9差の6位に鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が入っている。



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