クリス・ミークが、自身がラリー1マシンに乗ることを熱望しており、チャンスに備えて「これまでと同じようにコミットしている」と語っている。
WRC通算5勝を誇るミークだが、WRCのトップカテゴリーの参戦からはトヨタで参戦していた2019年以降、遠ざかっている。今季はヒョンデ・ポルトガルからポルトガルラリー選手権に参戦しており、5月には併催のWRC第5戦ラリーポルトガルでWRCの舞台に戻った。イベントではWRC2部門にもノミネートしたが、SS17でメカニカルトラブルによりリタイアを喫している。
WRCポルトガル会期中、C-MORE TVのトミ・トゥオミネンから、ラリー1に乗ってみたいかと問われたミークは「もちろん、乗ってみたい。これまでと同じようにドライブできていると感じているし、月に2、3回、ラリーカーをドライブできることに喜びを感じている。そのことも楽しめている。(ラリー1マシンで)2、3戦参戦するプログラムに恵まれたら、パーフェクトだね。間違いなく、いつかラリー1をドライブしてみたい。それが実現できなかったとしても、自分のキャリアのことは自負している。でも、自分はこれまでと同じように取り組んでいる。数週間前(ラリーテラアボボイラ)の同じようなステージで、霧と雨と泥で非常にトリッキーなコンディションでも、自分の経験を活かしてWRC勢に勝つことができた」
現在44歳のミークは、今季のポルトガル選手権では無双状態で、すべてグラベル路面の開幕4戦をすべて制している。選手権争いでは28ポイントのリードを築いて、6月21日〜22日に開催されるラリーデカステロ・ブランコから始まるシーズン後半のターマック4戦を迎える。
(Graham Lister)