フランスのメディアが伝えたところによると、マーカス・グロンホルムが2010年の開幕戦IRCラリーモンテカルロ(1月19〜22日)にフィエスタS2000でエントリーするという。
のみならず、BPフォードのエース、ミッコ・ヒルボネンとヤリ‐マティ・ラトバラ、現在フィエスタR2のテストドライバーを務めているマルコ・マルティンも参戦に向けて検討中だという話だ。
この話が実現した場合、IRCモンテカルロにとってはトップドライバーの参戦を得て、いっそう華やかさを増すことができる。
さらにMスポーツにとっては、絶賛売出中(予定)のフィエスタS2000で大量参戦し、その実力を既存マシンに見せつけられれば、潜在カスタマーに向けて絶好のPR機会となることは間違いない。
グロンホルムについては以前、IRC最終戦のスコットランドでアバルト・グランデプントを駆ってエントリーするべく交渉中という話があったが、その後プロジェクトが進展したかどうかの続報はない。
一方、肝心のフィエスタS2000は、11月19〜21日にかけて行なわれるIRC最終戦スコットランドでお披露目される予定とのこと。ドライバーはミッコ・ヒルボネンが務める。ただし競技車ではなく、ゼロカーとして登場する予定だという。
フィエスタS2000は来週マシュー・ウィルソンの手によってカンブリアでシェイクダウンを行ない、10月からのグラベルテストに備える。
Mスポーツを率いるマルコム・ウィルソンは語る。
「さっさとシェイクダウンテストを始めたいと思っている。できるだけ早くカスタマーの手に渡したいんだよ。制作は順調に進んでいる。きっとわくわくするような面白いクルマになるはずだよ!」
仮に、スコットランド直後から量産が開始されれば、2010年のモンテカルロに出場したいユーザーも少なからずいるはずだ。フォードの本拠地、ドベンバイホールは夜を日に継いでの作業が続いているに違いない。