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WRCサルディニア:SS8でデイリタイアのティエリー・ヌービル「昨晩は4、5時間しか寝ていない」

©Keiko Ito

WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)を選手権リーダーとして迎えたヒョンデのティエリー・ヌービル。日中サービスが設定されないタフなデイ2、3番手につけていたSS8で一瞬、集中力が切れたことで次のコーナーでブレーキが遅れてコースオフ、デイリタイアを喫した。リタイア後のコメントでは、2番手につけるタナックに順位キープのチームオーダーが出ていることにも触れた。

──自分の上位でチームメイトのオィット・タナックとトヨタのセバスチャン・オジエがバトルを演じている中、自分はリズムが速すぎたのではないですか?
「どのリズムがいいかを分析するのは難しい。ドライビングには自信があったし、マシンのフィーリングはとても良かった。午前中のループではタイヤマネジメントもとてもうまくいっていた」

──選手権争いの上では、かなり痛手になるミスだったのではないですか?
「確かに高くつく可能性はあるが、僕らは毎日選手権のことを考えているし、明日もそうするだろう。明日は12ポイント獲得を狙うが、今日のことは、フラストレーションが溜まる。過去には戻れないので前を向いていくし、できる限りのことをしていく。ポルトガルを迎えた時点で6ポイントのリードは、終わった時点で24ポイント差に広がった。状況は、あっという間に変わる」

──タナックにはオジエと戦わず2位キープという チームオーダーが出ました。
「彼はとてもクレバーだし、ポイントが重要であることはとてもよく理解している。彼はシーズン開幕から困難な状況にあり、彼もいくつかミスをしている。だから、ここで多くのポイントを獲得するいい機会でもある。エルフィン(エバンス、トヨタ)も苦しんでいるしね。だから彼の立場だったら、自分も同じことをするだろう」

──決してあきらめないのがあなたの特徴ですが、明日からまたがんばるのですよね?
「12ポイント獲得を目指す。ここからのラリーも容易な状況ではないだろう。特に出走順がトップだしね。状況は困難を極めるが、予想はできたことだ。ミスは起こるべきではなかったが、残念ながら起きてしまった」

──自信を持ちすぎたということはありますか?
「自信はあったが、ラリーが始まってから危ない場面は一度もなかった。金曜日はかなりリスクを負ったが、今日はうまくコントロールできていた。集中力を欠いたわけだが、忘れて欲しくないのは、昨夜は4〜5時間しか寝ていないし、その前は5時間半。外気温は30度で、車内は65度だ。今朝は4時25分に起きて、ロードセクション110kmを走った。そういうことも影響しているのかもしれない」
(Keiko Ito)



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