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全日本モントレー:イベント前記者会見にトップドライバーたちが出席「碓氷峠のC-121をラリーで走る日が来るとは」

©Naoki Kobayashi

全日本ラリー選手権第5戦モントレー(群馬県、ターマック)は6月7日、8日からの競技開始を前に、拠点の安中市しんくみスポーツセンターで記者会見を実施。併催のFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)にもノミネートするJN-1クラスから、勝田範彦、田口勝彦(いずれもトヨタGRヤリス・ラリー2)、柳澤宏至(トヨタGRヤリス)が出席した。

今回のモントレーは、国道である碓氷峠旧道を、会期中に封鎖して競技ステージとして使用する「Old Usui Touge」が新設。この道は、漫画の「頭文字D」に登場することでも話題を集めている。JN-1クラスでは現在、ポイントランキング首位につける勝田は「頭文字D」の大ファン。「競技で走るところだけでなくコース全体が、とてもクリーンに整備されている印象。碓氷峠は、こんなに直線がない国道ってあるんだな、って驚きました。頭文字Dに出てくる有名なC-121というコーナーを、すごく楽しみにしていました!」と目を輝かせながら熱弁した。

今季、上行大動脈瘤の開胸手術を受けリハビリ中の2023年王者のヘイキ・コバライネンに代わって初めて全日本ラリー選手権に挑んでいる田口は、1999年、2010年にAPRCタイトルを獲得しており、それ以来のAPRC参戦。「このような形でまたAPRCに参戦するとは思わなかった。全体として、すごく走りやすくて、いいラリー。国道の電光掲示板で、ラリーのための通行止めを案内しているのを見て、これだけラリーをアピールしている様子を見て感動した」と賞賛した。

開催拠点の安中市出身の柳澤は「自分たちがラリーを始めたころは、碓氷峠をステージとして走るなんて夢にも思わなかった。この道を、ラリーで走れるのは素晴らしいこと」と感慨深げに語った。今戦は今年、新たに拠点を安中市に設定し、大会名称には安中市で起業したキャロッセの創業者、故加勢裕二氏の名を冠して「加勢裕二杯 モントレー2024」としての開催。キャロッセのワークスチームであるクスコレーシングから、キャロッセの社員ドライバーとして全日本やAPRCに参戦してきた柳澤は「群馬の県戦などで戦っていた自分に、声をかけてくれたのが加勢さん。加勢さんのおかげで今があるので、感謝している。もういらっしゃないのが本当に残念だが、こうした機会に若い人たちにも加勢さんのことを知っていただけたらうれしい」と、故人を偲んだ。

モントレーは6月8日に、安中市にある安中しんくみスポーツセンターをスタートする。



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