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WRCポーランド:シェイクダウンはヒョンデのオィット・タナックがトップ。勝田貴元は2.5秒差の6番手

©Red Bull

2024年シーズンWRC第7戦ラリーポーランドは、6月27日(木)にシェイクダウンを終え、オィット・タナックがトップタイムとなる2分12秒5をマーク。0.7秒差の2番手タイムにティエリー・ヌービルが入り、ヒョンデのふたりがトップ2を独占した。Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーが、1.8秒差の3番手タイムで続いている。

2017年以来のWRCカレンダー復帰を果たしたポーランドは、80回の開催を誇る欧州屈指のクラシックイベント。今回も首都ワルシャワから北に3時間ほど行ったミコワイキを拠点とした高速グラベルが舞台となるが、ERCとして開催された昨年からルートが一新されることになった。

ラリーウイークに入り、衝撃のニュースが飛び込んできた。レッキにおいてトヨタのセバスチャン・オジエが一般車両と衝突。ラリー参加が不可能となったことを受けて、トヨタは急遽カッレ・ロバンペラを招集。特例として、ロバンペラには6月26日と27日にレッキを行うことが認められたものの、彼自身にポーランド参戦経験はなく、厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

5.10kmのグラベルステージを舞台に行われたシェイクダウンにおいて、一番時計をたたき出したのは、前戦サルディニアでシーズン初勝利を決めたタナック。「ポーランドはかなりのハイスピードで、本当に難しいラリーだ。今回は良いレッキができたし、それが重要だと考えている。大好きなラリーだけど、まだ優勝したことがないし、まずはいいバトルがしたいね」と、笑顔で語った。

2.3秒差の4番手タイムは、ポーランド優勝経験を持つヒョンデのアンドレアス・ミケルセン。5番手タイムのマルティン・セスクは、ハイブリッドシステムの代わりにバラストが搭載されたフォード・プーマ・ラリー1をドライブ。ラリー1で初参戦のセスクだが、昨年のポーランドを制しており、台風の目となる可能性がある。

セスクと同タイムで首位から2.5秒差の6番手でシェイクダウンを終えた勝田貴元(トヨタ)は「高速ラリーは好きですが、ポーランドは初参戦ですし、大きなチャレンジになりそうです。かなりカットする箇所も多く、まずは様子を見たいと考えています」と、慎重にコメント。前日、5kmほどのテストを経て、シェイクダウンに挑んだロバンペラは、3.3秒差の8番手タイムでシェイクダウンを走り切っている。

ラリーは木曜日の17時、ミコワイキの中心部でセレモニアルスタートを実施。その後、19時05分(日本時間28日午前2時05分)からSS1「Mikolajki Arena 1(2.50km)」で幕を上げる。

WRCポーランド シェイクダウン暫定結果
1. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1)  3/3 2:12.5
2. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 4/4 2:13.2
3. A.フルモー(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1)  3/3 2:14.3
4. A.ミケルセン(ヒョンデi20 Nラリー1)  4/4 2:14.8
5. M.セスク(フォード・プーマ・ラリー1)  4/4 2:15.0
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 3/3 2:15.0
7. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/2 2:15.2
8. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 2:15.8
8. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1)  3/3 2:15.8
10. N.グリアジン(シトロエンC3ラリー2)  3/3 2:24.1
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】



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