トニ・ガルデマイスターは9月10〜12日にスペインで行なわれるIRC第9戦アストリアスにオペル・コルサS2000を走らせることとなった。ガルデマイスターは開幕戦のモンテカルロ以来、2戦目のIRC出場。
コ・ドライバーを務めるのは以前からコンビを組んでいたトミ・トゥオミネン。ふたりはイプルーとバルムの2戦に出場したコルサは着実に進化し、競争力をつけていると確信している。しかし今回の参戦は、さらなる開発に主眼を置いたものだと強調する。
ガルデマイスターは語る。
「(コルサをプリペアする)MSD、そしてハンコックタイヤとともに、開発の仕事ができるのを楽しみにしているよ。これは僕らにとって非常にエキサイティングな出来事だ。そしてIRCにとっても、今後新たなマニュファクチャラーが増えることはいいことだと思う。もっとも、オペルはまだその準備段階だけど。
S2000マシンはいずれトップクラスのスタンダードになると思っているから、こういった機会を大切にしていきたいね」
ガルデマイスターはアストリアスラリーへの出場は初めてだが、スペインの路面でのテストなどを過去いくつもこなしてきている経験が活きると予想される。
ハンコックのモータースポーツマネージャー、マイク・パターソンはアストリアスにガルデマイスターのようなトップドライバーを擁し参戦することにゾクゾクしていると言う。
「前回のバルムラリーに出場したアンドレアス・ミケルセンはとてもいい仕事をしてくれたと思っている。残念ながら彼は今月、ノルウェーでの先約があって出場できないので、我々はトニとトミにコンタクトをとったのさ。
彼らの豊富な経験は、我々が来年フル参戦を果たす時におおいに役立つはずだからね。とても楽しみにしているよ」
今までのところ、IRCにオペルで出走したのはアレックス・ベンゲと前述のミケルセン。ベンゲはリタイア、ミケルセンは総合33位と結果を残せていない。元ワークスドライバーの経験も豊富なガルデマイスターがどこまでの速さを見せるか注目したいところだ。
現在IRCに登録しているマニュファクチャラーはアバルト、ホンダ、プジョー、プロトン、三菱、シュコダ、フォルクスワーゲンの7社。来年の参戦が実現すれば現在のWRCをはるかにしのぐ8マニュファクチャラーとなる。