8月29日に開催されたフィンランドラリー選手権第6戦ケラバラリーで、スバル・インプレッサのヤリ・ケトマーが1戦を残してチャンピオンを決定した。
ケトマーは第2戦からチャンピオンシップをリード。このケラバラリーを前に28点ものリードを築いており、ここで2位に入ればチャンピオン獲得という状況だった。
「とにかくリスクを避けていこうと決めていた。もちろん勝ちたい気持ちもあったけど、タイトルを獲得するためには万難を排して臨まなければならないと思っていたんだ。とはいえ、トップから1〜2秒落ちという速いペースで走り切ることができた。リスクを避けながらも速いドライビングができるようになってきたということかな」
最終的にケトマーはトップのユハ・サロ(三菱ランサーエボリューションX)から10.2秒という僅差で2位を獲得しチャンピオンを決定した。
「シリーズリーダーとしてこのラリーをスタートしたから路面の掃除役になった。だけど自分のペースを第一に考えて、とにかくミスをしないことだけに集中したよ。この作戦がうまくいったね。マシンもラリーを通してずっとトラブルもなく信頼がおけた。今はとってもうれしいね。あとはもう来年の準備を始めないと」
ケトマーのチーム、スバル・ディーラーチーム・フィンランドはチーム選手権でもチーム三菱ラリーアートフィンランドをリードしている。マシンのプリペアを担当するのはトミ・マキネン・レーシング。マネージングディレクターのエスコ・ライナーはこう語る。
「フィンランド選手権のタイトルは我々にとってはじめてのタイトルだ。マシンとドライバー、コ・ドライバーのパフォーマンスに非常に満足している。スバルにとっても非常に重要な意味を持つものだろう」