WRCプロモーターは、2025年のWRCカレンダーを発行した。今季より一戦多い全14戦となった。14戦での構成は、2008年以来。ラリージャパンは第13戦として11月6日〜9日の会期が発表された。
新たにスペインのカナリア諸島、パラグアイ、サウジアラビアが加わった。伝統どおりモンテカルロでの開幕は変わらないが、その後、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、南米、そして中東サウジアラビアで締めくくる。
最初の3戦は2024年と同様で、モンテカルロの後は、2月にウメオを拠点としたラリースウェーデン、サファリ・ラリーケニアは今季移した会期を継続して3月に行われる。
ERCではおなじみのラリーイズラス・カナリアスは、WRCイベントとしては初開催。スペインでのイベントは3年ぶりとなる。グランカナリア島のターマック路は、リズミカルでスムーズだが、島の山間部に入ると霧が発生しやすくなり、選手に独特の試練を与える。
5月には何万人もの観客を集めるポルトガル、サルディニアは6月の開催となる。2025年は、アクロポリスが伝統の6月開催。その後、エストニア、フィンランドと高速グラベルラリーが続く。今年はERCイベントとして開催したエストニアは、1年ぶりのWRC開催。
8月下旬には、初めてパラグアイでWRCイベントが開催され、2週間後にはWRCでの存在感を高めているチリを迎える。オーストリア、チェコ、ドイツの3カ国をまたいで開催されるセントラルヨーロッパは、3年連続でカレンダー入り。ラリージャパンは会期が2週間早まり11月6日〜9日に開催。最終戦は11月末、WRC初開催のサウジアラビアが舞台となる。
「伝統的なラリーと3つのエキサイティングな新しいチャレンジが完璧に融合した、非常に楽しみなカレンダー。新イベントのうち2戦がヨーロッパ外での開催と、グローバルな選手権であることをアピールできる」とWRCプロモーターのマネージングディレクター、ヨナ・シーベルは強調する。
「フレンチアルプスのアイス路面、膝まで埋まるような雪が待つスウェーデンから、前が見えなくなるようなダストのケニアやサルディニア、ジェットコースターのような高速グラベルのフィンランドとエストニア、そしてついにサウジアラビアでは砂漠の戦いが加わり、2025年は非常に多彩な試練が待っている」
FIA総裁のモハメド・ビン・スライエムは「2025年のWRCカレンダーがこのような構成になって素晴らしい。ファンにおなじみで愛され続けている伝統のラリーから、スペイン、パラグアイ、サウジアラビアと新しいイベントが加わったことで、よりエキサイティングで、選手もファンもグローバルな選手権となる」とコメントを寄せている。
2025年 WRCカレンダー
Rd.1 ラリーモンテカルロ:1月23日〜26日
Rd.2 ラリースウェーデン:2月13日〜16日
Rd.3 サファリ・ラリーケニア:3月20日〜23日
Rd.4 ラリーイズラス・カナリアス:4月24日〜27日
Rd.5 ラリーポルトガル:5月15日〜18日
Rd.6 ラリーイタリア・サルディニア:6月5日〜8日
Rd.7 アクロポリス・ラリーギリシャ:6月26日〜29日
Rd.8 ラリーエストニア:7月17日〜20日
Rd.9 ラリーフィンランド:7月31日〜8月3日
Rd.10 ラリーパラグアイ:8月28日〜31日
Rd.11 ラリーチリ:9月11日〜14日
Rd.12 セントラルヨーロッパラリー:10月16日〜19日
Rd.13 ラリージャパン:11月6日〜9日
Rd.14 ラリーサウジアラビア:11月27日〜30日