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WRCフィンランド:勝田貴元「ラリージャパンまでにしっかり整えるので待っていて」

©Keiko Ito

WRC第9戦ラリーフィンランドの金曜日、総合4番手を走行中にSS5でヒットして右リヤにダメージを負い、その後のリエゾンでデイリタイアとなった勝田貴元。サービスに戻った勝田のコメントをお届けする。


──SS5で起きたことを教えてください。
ステージ序盤、木が多い場所でのタイトコーナーでした。ブレーキングは問題なかったのですが、コーナーでちょっとワイドにいってリヤが流れてしまいました。コーナーの出口で、アウト側に木があってリヤをぶつけてしまいました。このステージはなんとかフィニッシュして、サービスに戻るために懸命に修理を試みましたが、途中で完全にホイールが外れてしまい、3輪になってしまったので走行できなくなりました。

──今日のコンディションはどれくらいトリッキーだったのでしょうか?
とにかくウエットで、大雨が降ったり止んだりと変わりやすい天候でした。路面のコンディションも安定せず、場所によってはコンパクトでグリップが得られて走りやすかったのですが、インカットの場所ではイン側がとにかくマディで、コーナー中、泥だらけで。そうなると、とてもスリッパリーでした。どのコーナーが滑りやすく、どのコーナーが大丈夫かを判断するのがとても難しく、すべてのステージが同じような状況でした。残念ながら滑りやすいコーナーでこのようなミスが起こってしまいました。

──その時点まではトップ4で順調だっただけに、悔しい結果になりましたね。
今回のラリーではいい結果を出すために最初からプッシュする予定だったので、頑張りました。ステージによっては、苦戦しながらもタイムがよかったので、 自分の望むような状況になるようにセットアップを調整したりしながら、自信を高めていきました。状況はどんどんよくなっていき、フィーリングはとてもよかったので、それだけにとてもガッカリすることになりました。

──どの程度、修理できると思っていましたか?
サービスまで25kmしかなかったのですが、あまり時間がなく、スペアパーツやツールも限られたものしか車載していません。アームとホイールを繋げるために金属のパーツを使おうとしたのですが、強度が足りず、サービスまで8、9kmという地点で外れてしまいました。

──日本のファンにメッセージを
自分個人としてももちろん悔しいですし、応援してくれている皆さんに対しても、なかなか良い結果を報告できなくて残念です。今回、かなり意気込んできただけに、自分の中でも悔しいです。今年はこういった経験が多く、ペースがよくて自分の中でも手応えがあり、結果が出せるんじゃないかと思っているところで、こうした小さなミスや、時にはトラブルだとか、いろいろ形で悔しい結果が続いています。こういう結果を少しでも切り替えられるように、しっかりと自分の力でできるところはやって、うまく吹っ切れるようにして、ラリージャパンまでにはしっかりいい結果を出すために、良い状態で臨めるようにしたいと思っているので、待っていていただけたらと思っています。

──土曜日は再スタートできそうですか?
できると思います。
(Keiko Ito)

Keiko Ito



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